私は何も考えない

人生詰んでるオヤジが、どうでもいいこと、いい加減なこと、つまらないこと、くだらないこと…を書き連ねるブログです。

「初恋ゾンビ」雑感(第86話「今、精一杯」)

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すごい、指宿ロミオ、江火野ジュリエット、これは完全に宝塚の世界。
しかも、女役の方が逞しく、男役の方が華奢。朱々子でなくてもドキッとしてしまう。

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それはともかく。
今回のラストで、江火野さん、指宿クンの言葉に触発されて、遂に本音、というか、本音の一部、いや、彼女自身が自覚的な本音の部分をタロウにぶつける。
不器用だけど、これは江火野さんからタロウへの告白。タイトル通りの「いま精一杯」。
ラスト、珠玉の一枚絵での、吹っ切れたような江火野さんの笑顔が今回のクライマックス。
タロウ、江火野さんのこの精一杯にどう応える?
 
ところで、この物語の3人の主要人物、タロウ、指宿クン、江火野さん、今話までは、それぞれ自分の本当のことを隠していた。タロウはイブのことを、指宿クンは、自分が女であることを、そして、江火野さんは、自分の気持ちを。まあ、イブのことは(タロウがイブを好き)、指宿クンは気付いていたようだが。
その一角が、今回の話で崩れた。
 
図にすると、こう。
まず、いままでは、こんな感じ。
いわゆる「三すくみ」状態ですな。危ういながらも均衡が保たれていた。

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それが、今回の話で江火野さんのタロウへの告白でこうなって、3人の間の均衡が崩れる。

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現段階でタロウがイブにゾッコンであることを考えると、これはつまり、こういうことかと。

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ともあれ、タロウの修羅場突入モードが見えてきたわけで。
指宿クンも、色々とはっきりさせないとならない展開に突入。
そして、人吉クンのゾンビが失恋ゾンビにでもなった日には(なるだろうな、そう遠くない将来)、タロウの修羅場はとんでもないことに。
 
とりあえず、次話、舞台上で何が起こるか、刮目して待て!
なんて。

 

 

ロミオとジューリエット (岩波文庫)

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New York

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「初恋ゾンビ」雑感(第78話「その気持の名前をボクたちはまだ知らない」)

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第78話「その気持の名前をボクたちはまだ知らない」冒頭、前回からの続きで、指宿クンの危機は、「気持ち悪い」の一言であっけなく解決。ノンケの男同士だったなら、まあ当然の反応。「きゃー」とか叫ばなかった指宿くん、偉い。

この回の最大のポイントは、イブが現実のモノに触れることができるようになった、という点に尽きる。

モノに触れられる、ということは、実体化しかかっている、ということか。
もし、イブがここまま実体化してしまった場合、実体化したイブは、もはや「ゾンビ」とはいえない存在になると考えられる。
すると、本体(?)である指宿くんとイブとの関係は?
実体化したイブは、タロウの初恋が成就すると、やはり消えるのか?実体化した「人間」が消えてしまう、というのは、かなりホラーな展開ではある。

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ところで、タロウの額の傷と、初恋ゾンビとは、密接な関係がある。
イブが他の初恋ゾンビに触ったときに、タロウの額の傷が悪化した。これを、指宿くんは「負荷がかかった」と表現している。イブの行動がタロウの額の傷に影響を与えてるわけだ。
今回、タロウが江火野の (胸の)下敷きになって額の傷が広がった。これと実体化との因果関係は、いまのところ不明。イブの行動や状態が一方的にタロウの額の傷に影響を与えているならば、江火野の胸の下敷きになったのは、いわゆるラッキースケベかも知らん。

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そこで、ふと、「額に傷」、「幻影が見える」で、トレパネーションを思い出した。トレパネーションの場合、額に穴、だし、この作品中の「ゾンビ」達は、現実の人間に影響を与えることができるらしい(特に失恋ゾンビ)から、トレパネーションとは違うと思うけれど。
タロウの家系では、男性にときどき「初恋ゾンビ」が見える特性が出現するとのこと。
これはもしかすると、トレパネーション的な頭蓋の構造を遺伝的に受け継いでいる、ということかも。
タロウは、幼少期はあったこの特性が、指宿クンとの頭突きでいったん封印(?) され、江火野の打球を額に受けることで、この特性が再発動した。今回、イブは実体化の兆しを見せ、タロウの傷はおそらく悪化した。
…仮に、このままイブが完全に実体化してしまうと、タロウが危険な状態に陥るのでは?

初恋ゾンビ(8): 少年サンデーコミックス

初恋ゾンビ(8): 少年サンデーコミックス

 

 

 

少年サンデー連載「初恋ゾンビ」雑感

最近の週1の楽しみの一つである、少年サンデー連載の「初恋ゾンビ」、連休明けの最新話は、生徒会長選なのである。
で、タロウ達にとって最悪の人物である「みさを」が現状当確で立候補してしまい、「みさを」の当選を妨げるべく対立候補を探すのだが、その条件が「女の子の票が取れる、モッテモテの男の子」。
…って、そんな怪しげな奴(恋ヶ浦某)に頼まなくても、身近にいるでないの。他でもない指宿クンに立候補してもらえばいいじゃない、と、思わず考えてしまった。

 

だが、私としては生徒会長選も面白そうだが、それより何より、イブの変化の方が気になるわけで。
イブは、タロウの意思を離れ、自分の装いを自分で変えることができるようなった。自身の自覚なく。ますます一個の人格としての存在感を強固にしているわけだ。
一方、タロウにはイブがまだ見えている。ということは、取りも直さず、タロウの初恋の人が幼き頃の指宿クンであることを示している。しかしながら、いま、指宿クンが実はタロウの初恋の人であることをタロウが知ってしまったとして、タロウの心は指宿クンに向かうだろうか。
これは難しいのかもしれない。
つまり、イブが一個の人格としての存在感を強めるほど、その人格は、本体であったはずの指宿クンの人格との差異は広がっていく。いや、むしろ、イブが人格を獲得し始めたその頃から、イブは指宿クンの単なる 幻影ではなくなっている、といった方が正確かもしれないが。そして、イブはそれこそ四六時中、タロウと一緒に生活し、また、イブからのアプローチも極めて積極的である。
これに対して、指宿クンのアドヴァンテージは、実在の人間である点以外、今のところ思いつかない。
その上で、もし、タロウがイブに「触れる」ことができるようになったら、どうなるか、など、今後の展開の興味は尽きない。

 

ところで、特に最近のイブを見ていて、妙にもやもやする気持ちがあった(変な意味でなく)。デジャブというか、何となく懐かしいというか。
で、先日、フト、イブという存在は、私のラブコメ的人格(?)の源流である女性とイメージが重なるのだ、ということに思い当たったのである。その女性とは勿論、この人、もはや古典的傑作といえる「うる星やつら」のヒロイン「ラム」、である。

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人格を獲得したイブは、電撃こそ出さないけれど、空中を漂う女生徒であり、タロウにも積極的である。この「空中を漂う女生徒」という設定は、異世界モノの作品ならともかく(うる星やつらも、半分くらい異世界が混じっている気もするが…)、高校生の日常を描いた作品では、珍しいのではなかろうか。あ、同じサンデーに連載の「境界のRINNE」も空中を女生徒?が漂っているな、奇しくもRINNEはうる星やつらと同じ高橋留美子先生の作品であるところがポイントか(何の?)。

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イブがタロウのことを「ダ~リン」と呼んでも違和感無さそうだし、もし「初恋ゾンビ」がアニメ化した際には、イブのCVは、平野文さん演じるラム的な、少し舌足らずでクセが強い声優さんにやってもらいたいものである。

 

初恋ゾンビ 7 (少年サンデーコミックス)

初恋ゾンビ 7 (少年サンデーコミックス)

 

 

Ghost In The Shell 実写版、感想のようなもの

4月8日、9日と法事で札幌に行ったわけだが、8日は早めに札幌に着き時間があったので、Ghost In The Shell 実写版を観てしまった。
せっかくなので、簡単に感想を書いておく。
ちなみに、鑑賞した館は、SAPPORO FACTORY内、ユナイテッド・シネマ札幌であり、2Dの字幕版である。本当は吹替版を観たかったが、これは時間が合わず断念。
館内は6~7割の入りといったところ。自分の席は、中列ブロックの前から2列目、真ん中あたりである。「G-13」という素晴らしい席である。

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因みに私は、攻殻機動隊に関しては、劇場版2作(Ghost In The shell, Innocense)はかれこれ各数10回は観て、TVシリーズSAC1, SAC2は数回通して観ている、ARISEは、TVシリーズは一通り観た、新劇場版は観ていない、原作コミックスは所持、程度の攻殻ファンである。荒巻課長は、パトレイバー後藤隊長と共に理想の上司の1人である。
 
全体的には、近未来(…ではないな、もう少し先の未来)を舞台としたSFアクションとしては、さらにはエンターテイメントとしては、なかなか良いのではないかと思った。
街の描写なども、ブレードランナーの世界を今の技術で表現するとこうなるのかな、という感じで、禍々しくもあり、見応えがあった。
 
配役は、やはりどうしてもアニメ版と比べてしまう。
スカーレッド・ヨハンソンは、アニメ版の草薙素子と比べても全く遜色なく好演であったと思う。
トーさん、渋いしカッコいい。トグサ、もう少し鋭い感じの人を使ってほしかった、ただし、この実写版では余り出番はないが。
荒巻課長…う~~~む。荒巻課長は、もっとこう、重厚さとピリッとした緊張感が欲しいところだが、ビートたけしさん、口調もやや軽めで、どうかなと思った。
 
アニメの劇場版やTVシリーズ(ARISE を除く)を何度も観た自分としては、いろいろ混ざっているなと。各版のシーンを上手く拾ってきてストーリーに組み込んでいる。
これが面白くもあり、違和感を感じることもあった。アニメ版の攻殻機動隊シリーズを観たことがなくて実写版を観たなら、素直に入り込めたのかも知れない。
「少佐」は、外見はアニメ版より義体らしさが強調されているが、その内面は、むしろ妙に人間臭い。ここは、アニメ版と大きく違うところではないかと思う。
「少佐」の人間臭さに関連するであろうと思うが、作品のテーマとして、最初の劇場版のような、ある意味哲学的なものは、私には感じ取れなかった。例えはこの作中の少佐は、「ネットは広大だわ」などとは言いそうにない。この実写版 Ghost In The Shell は、むしろもっと泥臭い、人間臭い部分がテーマなのかもしれない。
ともあれ、この実写版 Ghost In The Shell は、アニメ版(特に劇場版2作)を巧みに換骨奪胎してエンターテイメントに仕上げた良作といえるのではないかと思う。
 
BDを購入するかどうかは微妙なセンだが、もう一度くらいは観ておきたいとは思う。

 

攻殻機動隊 S.A.C. 笑い男 ステッカー

攻殻機動隊 S.A.C. 笑い男 ステッカー

 

 

 

押井守全仕事「うる星やつら」から「攻殻機動隊」まで

押井守全仕事「うる星やつら」から「攻殻機動隊」まで

 

 

Mac Proの起動時エラー

自宅で、DTM用にMac Pro(Early 2008)を使用している。
先日、帰宅してDTM作業をしようと思い電源投入するも、電源ランプが点滅を繰り返すのみで、一向に起動する様子を見せない。
これはおかしい、と思い、とりあえず電源ボタン長押しで強制電源オフの後、再び電源オン。これを何度か繰り返すも、やはり起動しない。
事態の深刻さに気付き、「MacPro 電源 点滅 起動しない」などで検索してみると、「電源ランプが点滅を繰り返し起動しない」状態は、メモリに何らかの問題がある可能性が濃厚だという情報が散見している。
そこで、それを確かめるべく、

MAC PRO : 電源ランプが点滅したときの対処まとめ その1 | mac pro + b

などを参照し、とりあえず本体の蓋を開けずに実行できる幾つかの対処方法を試行してみる。
まずは、電源スイッチ長押しで強制電源オフ、その上で再度、電源オン、を繰り返す方法。これは既に試行済み。
次に、電源オフの状態で電源コードを抜きしばらく放置、電源コードを再び本体に挿し、少し待ってから再度、電源オン。
これを何度か繰り返す。
状況変わらず。
 
これは、いよいよメモリのセンが濃厚である。本体の蓋を開ける必要が出てきた。
本体は、あろうことか、部屋の隅、机の向こうに鎮座している。蓋を開けられる状態にするには、この20kg近くある本体を机越しに一旦垂直に引き上げる必要がある。
だから余りやりたくなかったのだが、この際仕方ないので、何とかする。
何とかして、やっとのことで蓋を開くことができる状態になった。
 
ここで、この時点でのメモリ構成の概略を。
本機は、デフォルトで1GB×2、それに、購入時にElixir 製の2GB×2を追加し、初期状態において6GBを搭載。
当時は、特にapple純正メモリが高価だったので、自分的にはこれが限界だった。
後に、さすがにパワー不足を感じ、メモリの増設を図る。
このときのメモリは、amazonで最安のKomputerbay製。これの4GBを4枚、追加。注文履歴を調べると、4GB×4枚のセットで29,000円で購入している。当時はこれでも十分安かった。
これを追加することで、6GB+16GBで計22GBになるはずだった…のだが、実際に検出されたのは、18GB。
おそらく、4GB×4枚のうちどれかが不良で、その不良メモリを含むペアが2GB×2=4GBしか有効にならず、機能していない4GB分の容量が、本来の容量に対して減っているものと考えられる。
 
まあ、今回の不具合は、これが怪しいわな、当然。
 
ということで、本体の蓋を開け、メモリのチェックにかかる。
とりあえず、デフォルトの1GB×2を残し、他を外して起動テスト。これは、問題なく起動できた。この時点で、起動不良の原因がメモリであることが確定。
次に、購入時に追加のElixir製2GB×2を追加。問題無し。
さて問題のKomputerbay製のメモリ。
まず、2GB×2としてしか機能していないセットを追加。起動せず。
次に、それを外して、4GB×2として機能しているセットを追加。こちらは問題なく起動できた。原因の特定ができたわけだ、
ここで、起動しなかった2GB×2を1枚ずつチェックすることも考えられるが、いまそれが必要とも思えないので、この2GB×2のセットを除外し、起動できた4GB ×2のセットを追加。
起動して確認すると、2GB+4GB +8GB=14GBが認識されており、作業は完了。
蓋を閉め、折角部屋の中央に本体を引っ張り出したのだから、今度はメンテナンスし易いように、設置場所を変更。
 
しかし、対策前より容量が減ったので、少しモヤモヤする。メモリの数を減らしたのだから、当然といえば当然なのだが。
ここで、メモリのスロットも余っているので、新たなメモリの増設を思いついた。
amazonをチェックすると、やはり純正系は高い。DDR2が既に主流ではないこともあってか、2GBで7,000円とかである。
これは予算オーバーなので更に探すと、ありました、今回不良を出したKomputerbayの製品なのでちょっと気にはなるが、その価格が、4GB ×4のセットで何と10,000円。もう投げ売り状態だなこれは(今日見たら、9,900円になってました)。まあ、DDR2のメモリ自体、コンシューマでは需要ないだろうから、仕方ないかも。
でも、買う側から見たら、これは好都合。考えようによっては、4枚のうちどれかが不良でも、2枚のセットが使えれば、十分元が取れる。先の、何方かが不良であることが確定した4GB ×2のうち不良のメモリを確定し、それと組み合わせても良い。
…というわけで、あっという間に購入を決定。ポチる。
 
翌日、注文したメモリが届く。便利である。最近秋葉原に行ってないのは、こういうことだからだな。
 
それはともかく、届いた4枚のメモリから2枚を選び、空きスロットに装着し、起動。問題無し。システムには22GBが認識され、追加したメモリの正常動作を確認。
 
手許には、新規購入した4GB×2枚のメモリが残っている。
そこで、一計を案じ、このMac Proにデフォルトで装着されていた1GB×2を外し、残った2枚の4GBメモリを装着してみようと考える。
再び本体の蓋を開け、ライザカードを引っ張り出し、1GB×2枚を取り外す。取り外した1GB×2枚は何かのときのために保存。
1GB×2枚を外した後のスロットに、4GB×2枚を装着、蓋を閉め、起動チェック。
問題なく起動し、メモリ容量28GB(22GB-2GB+8GB)が認識された。
こんな感じに。

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詳細はこう。

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DTMソフトを立ち上げ、動作を確認してみたが、特に問題はないもよう。気のせいだと思うが、若干安定度が増したようにも見える。
 
あと何年このマシンを使えるかは分からないが、これで延命措置はできたと思われる。

「けものフレンズ」が人気な理由って、やっぱり…

けものフレンズ」のネタ、連チャンである。最近こればっかりだ。

何でも巷で大人気らしいが、一部のコアな人達に受けているだけのような気もする。

「なぜ大人気なのか」という記事も頻繁に目にする。そこで、私も便乗してみようかと。

しかしだな、「けものフレンズ」が人気な理由は、そんなに深く考えるようなものでもないという気もするわけで。

私が思うに、「けものフレンズ」の人気の理由は、「適度なユルさ」、「分かり易い展開」、そして、「謎めいた世界観」。この3点に尽きる。

まず「適度なユルさ」。これは説明の必要すらないだろう。とにかくフレンズたちは、概ねのんびりしているし、あまり色々なことを考えず、好戦的でもない。あ、第6話のライオンとヘラジカは少し違うか。でも、彼女らにしても、怪我をするほどの戦いは望んでいない。

何にせよ、フレンズたちは、見かけは人間に近いけれど、中身はより動物に近い。この「見かけは人間に近いけれど、中身はより動物に近い」というコンセプトは、アニメでは実は新しいのではなかろうか。だから、フレンズたちは人間のように小賢しい策を弄したりはしないし、狩りも「狩りごっこ」なのである。優しい世界であり、癒やしの時空である。

次に「分かり易い展開」。これは、前にも書いたが、作品のストーリー展開がRPG仕立てであり、何かのはっきりとした課題(クエスト)を解決しつつ、ストーリーが進んでいく。これが非常に明確に表現されていて、ストーリーを理解容易で、観ているものが混乱することがない。

そして、「謎めいた世界観」。作中の世界がどのようなものか、いろいろ考察をしている人も多いと思う。つまり、作中に隙を作り、手掛かりを散りばめておき、考察できる余地を設けておく。考察は、正解に達しなくても良い。考察することが楽しいのだから。

この「謎めいた世界観」と上述の「適度なユルさ」とが同居している作品は、案外少ないのではなかろうか。

私もそんなに多くのアニメを観ているわけではないので、確証はないが、「謎めいた世界観」で最初に思い浮べたのは「魔法少女まどか☆マギカ」である。しかし、「魔法少女まどか☆マギカ」は、決して緩いストーリーなどではなかった。

「適度なユルさ」の作品は、私はあまり観ないのだが、咄嗟に思い浮べたのは「キルミーベイベー」や「ゆるゆり」などである。しかし、これらの作品に「謎めいた世界観」は存在しない。…いや、「キルミーベイベー」は謎めいているといえば謎めいているが、ギャグアニメでもあるし、考察の対象となるような謎ではない。

上記の3点を備えたアニメは、過去には意外と無かったのではないかな。

ただ、「けものフレンズ」はまだ第6話が終了した段階であり、1クールをあと半分残している。第7話ではストーリーの大幅な展開が予測できるし、今後どのような路線となるかは、制作者のみぞ知る。

…ということで、第7話を楽しみにあと何日かを生きていくのである。

 

 

 

 

「けものフレンズ」について、さらに妄想してみた

今やWeb界隈で話題沸騰中の「けものフレンズ」、かく言う私も、常時あのOPが頭の中でループしているという、軽い中毒状態に陥っているわけだが。
作中の世界について色々と取り沙汰されており、人間文明の崩壊後の世界ではないか、みたいな感じに落ち着いていると思われる。
 
ここで、「けものフレンズ」の世界について、さらに妄想してみた。
つまり、「けものフレンズは実はゲーム内の仮想世界ではないか」。
元々「けものフレンズ」はゲームだったわけだが、アニメ版の「けものフレンズ」も、実はゲーム内の出来事ではないかと。そう考えてみたわけで。元のゲームは運営が終了しているらしいので、その後日談かも。
まあ、ネットでは語り尽くされているかもしれないが。
 
この場合、ゲームの目的は、「かばんちゃんを、無事に図書館まで送り届ける」ことであり、かばんちゃんは、図書館で「はかせ」なる人物?と会い、自身が何者であるかを知る、というわけだ。
このゲームのプレイヤーは、「フレンズ」達の中から、自分が操作するフレンズを選ぶ。
作中では、プレイヤーキャラクターは、「サーバル」と、「アライグマ」のアライさん。もしかするとフェネックもそうかも知れない。
プレイヤーは、かばんちゃんを捕捉?して(かばんちゃんと仲良くなって)、無事に図書館まで連れて行くことができれば、莫大な報酬を得られる、という仕組み。
 
アニメのストーリーは、いちいち「クエスト」仕立てになっている。まあ、この、何かを解決しつつストーリーを進めることで自体は、物語の基本的なパターンの1つであると思うし、決して目新しいものではない。
しかし、「けものフレンズ」では、それが「あからさま」なのである。
例えば、第1話は、かばんちゃんを探す、が最初のクエストで、次はゲートのセルリアンを倒す、になる。プレイヤーがかばんちゃんを見つけて同行できていることが、セルリアンを倒す条件。
第2話は、バスを発見、川に橋を架けて、バスを組み立てる。
第3話は、山頂に行き電池を充電する。
第4話は、巨大迷路の突破。かばんちゃんと同行することで、隠し扉になっている出口を発見できる。
第5話は、ビーバー&プレーリードッグの家作成。これも、かばんちゃんが同行していないと達成不可。
…など。
ジャパリパークそのものは、ゲームの設定ということで、「そういうもの」だった、となる。
また、こう考えると、すでに生産されていないはずの「ジャパリまん」がジャパリパーク内のあちこちで入手できるのも納得いくし(ゲーム内の体力回復用アイテム)、ジャパリコインは、後に何かのアイテムを入手するために必要なものだ。「はかせ」は、元のゲーム内キャラのミライさんかも。
 
ただ、この「ゲーム世界説」は、つまるところ「夢オチ」であって反則であり、作中で表明されることがもしあれば、そのときは炎上必至であろう。
だから、流石にこれはないだろうな、とは思うが。

 

 

 

 

ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)

ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)