私は何も考えない

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「初恋ゾンビ」雑感(142話「メイド・イン・リリス」)、そして悪魔について

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前回の更新が昨年10月、ほぼ1年ぶりの更新なのである。

1年ぶりの更新は、「初恋ゾンビ」142話「メイド・イン・リリス」なのだ。

タロウ、遂にやらかしてしまいましたな。男として、いやそれ以前に人として最低の発言である。ちなみに、タロウが何をやらかしたかは、ネタバレにもなるので、ご自身で少年サンデー第43号掲載「初恋ゾンビ」ラスト2ページを確認のこと。

タロウの発言は、安心感もあってのことだろうけど、これは言ってはいけないよねぇ。それと共に、現在のタロウの関心はあくまでイブであり、指宿クンではない、ということの表明でもあろう。

次号、どうケリを付けるか、いや、当分はつかないだろうな、ケリ。

それはそれとして、今回の話に繋がるのが、タロウの父親のこの発言である(132話「未来の行方」)。

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「悪魔」というのは、言い得て妙ですな。悪魔の中でも、いわゆる「サキュバス」的な何か。サキュバスは、人に取り憑き精気を吸い取るという。これに対して、イブは、人に取り憑き、その心を奪う、いやもっと率直な表現でいうと、イブは人に取り憑き精神を蝕む。

問題なのは、本人達にその自覚が全く無いことだ。タロウはイブに取り憑かれているとは思っていないし、イブはタロウの精神を蝕んでいるとは微塵も思っていないだろう。

しかしながら、その結果が、タロウの江火野さんへの態度であり、そしてまた、今回の指宿クンに対する態度であろう。そして、このままタロウとイブの関係が続けば、タロウは次第に周りから孤立していくだろうし、タロウ本人はといえば、イブとの関係で完結してしまうだろう。

イブのような存在を「初恋ゾンビ」と名付けたのはタロウと指宿クンであるが、これではまるで、タロウ自身が自らの初恋に囚われた「ゾンビ」であるかのようだ。

タロウの父親に関しては、これからの話で明らかになっていくと思われるが、タロウの父親にもタロウと同様に額に傷があり、それは今もなお、深く残っている。タロウの父親が若い頃、「初恋ゾンビ」が見えていたことで苦労していたのは、想像に難くない。いまのある意味チャラい性格も、その影響ではないかと。それが故の「悪魔退治」なのだろう。

この物語、最後に幸せになれる人物(イブも含む)は、果たして存在するのであろうか。