私は何も考えない

人生詰んでるオヤジが、どうでもいいこと、いい加減なこと、つまらないこと、くだらないこと…を書き連ねるブログです。

「初恋ゾンビ」雑感(第87話「あなたはどうして」)

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前回で、江火野さんが舞台に上がり、お相手の人吉クンはというと、これがビビってしまって舞台に上がれない。
練習していなかった(できなかった)ことも要因の一つなんだろうな、なんだかんだで舞台は緊張するし。それに相手が初恋の相手、江火野さんその人だし。
人吉クンの代わりに舞台に上がることを決意するタロウ。決意?いや違うな、このときのタロウは、「矢も盾もたまらず」という方が正しいのではなかろうか。
そのときタロウの胸中には、江火野さんに対する様々な想いが去就する。タロウは、つまり、江火野さんとの間の「幼馴染の壁」を超えてしまうことを恐れていたのだろう。「…誰とでもいいだろ、こんなたった一言の劇なんて」というタロウの呟きは、自分自身に言い聞かせるためか。

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舞台に立つタロウの心は、完全に江火野さんの方を向いていた。イブが眠ってしまっていたことがその証。
思いがけないタロウによる代役を、満面の笑みでもって迎える江火野。乙女の幸せの瞬間である。
そして、その気持を抱きながら、江火野さんは舞台から降りる。ここ、実に、実に、良いシーンである…
…今回の、ここまでの、ページ数にして10ページ足らずの一連の流れは、正に神がかっているとしか言いようがない。ラブコメ史に残すべき名シーンであると思う。江火野さんとタロウとの関係の明らかな変化が、絶妙に表現されている。
…さて、その様子を見て心中穏やかでない指宿クンは、次が出番にも関わらず、控え?に向かう。指宿クンは、イブの様子を見て、タロウの変化に気づいたのだろう。何か気持ちを落ち着かせようとしたのだろうか。ところが、その姿を当の江火野さんに見られてしまう。
控えで江火野さんの見たものは…コルセットを外している指宿クンの姿。「お、女の子?」
衝撃的な展開である。
指宿クンが今まで隠し通してきたことが、よりによって、最も(いや2番目か?)知られたくない人物に、逃げようがない場面で発覚してしまった(本当に逃げようがなかったかどうかは、次回を待て!)。
しかし、前回の話で、江火野さん自身が「指宿くんが女の子だったら…」という話をしていた直後のこの展開である。これはやられた。
 
ところで、前回のブログにて、タロウ、指宿クン、江火野さん、の関係を図にしてみたわけだが、それが今回でこう変化した。前回からの変化部分を赤で示している。

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これは、実質的には、こうなるだろうと。

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江火野さんは、前回で指宿クンに「だって指宿ちゃんは素敵な女の子で、タロウは絶対好きになる。」と発言していることから考えて、指宿クンが「女の子」と発覚してしまった後は、恋敵として認識されるはず。でも、江火野さんはいいコだから、そうは考えない気もするが。
それより問題なのが、タロウとイブの関係である。
もし、今回、イブが眠ってしまったことから分かるように、タロウの気持ちが江火野さんに移ってしまえば、イブは消えてしまいかねない。一方で、イブは、本来ならば持たないはずの自我を持ってしまい、あまつさえ、実体として存在できる可能性も出てきた。
自我を持ったイブは、その存在の由来から、タロウの心が江火野さんに移り自分が消滅するようなことになっても、笑顔で送ってくれるだろう(少なくとも外見上は)。
今回、タロウのイブに対する反応は、描かれていない。劇の対応でそれどころではなかったろうし、また、イブもタロウの近くにいなかった(この辺の、自然にイブをタロウと物理的に引き離す描写も、地味ながら秀逸であると思う)。

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さて、タロウはどうするか。そして秘密を知られた指宿クンは?
以下、次回を刮目して待て!
なんて。

 

 

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