ブレイブウィッチーズ、第9話まで観たので感想書いてみる
ブレイブウィッチーズ、第9話まで観た。全12話としてあと3話、ストーリーも佳境に入り、不穏な雰囲気が立ち込めている。
因みに私は、この作品の前作ストライクウィッチーズは、1期、2期、劇場版、OVA3作を観て、また、それぞれBDを購入、さらに501統合戦闘航空団の11人のメンバーのフィギュアをとりあえず1体ずつ所有する、まあ中程度のファンである。
前作を一通り観ているので、どうしても比較になってしまうのだが、ブレイブウィッチーズは、ストライクウィッチーズと比べて「物足りない」。ストライクウィッチーズが神作品過ぎたということもあるだろうが、ブレイブウィッチーズはノリが悪すぎる。
原因は色々考えられる。
が、最大の原因は、「主人公が不在である」ということであろうと思う。
公式では、雁淵ひかりが主人公であることになっているが、この主人公、どうにも主人公らしい活躍をしてくれない。それはそうだろう、魔法力が低く、固有魔法も危険だからという理由で封じられ、戦闘に対する先天的な才能も無い。
ストライクウィッチーズの主人公の宮藤芳佳は、バカの一つ覚えみたく「守りたいんです!」を繰り返し、それが宮藤の強烈な個性となり、さらには、物語の軸になっていた。ところが、本作の主人公である雁淵ひかりには、このような突き抜けた部分が希薄で、あるのは体力だけである。ウィッチの戦闘においては、体力は余り重要ではないのであろう、この点が強調される場面は少ない。
このように、主人公に物語を牽引する力が足りないので、作品が物足りなく感じるのではないか。ただ、まだ3話ある、その3話で雁淵ひかりが化ける可能性に期待しようと思う。
さらに、各キャラの掘り下げが足りない気がする。…というより、各キャラが個性に乏しいという方がこの場合正しいと思われる。あ、クルピンスキー中尉は面白いと思うし、菅野直枝中尉は主人公と見紛うばかりの活躍だ、…というか、もう菅野中尉が主人公でいいのでは、とまで思ってしまう。
つまり、主人公であるはずの雁淵ひかりの能力に制限をかけすぎたために、当の雁淵ひかりを動かしづらくなり、それで物語全体の勢いが削がれていると感じる。
さらに、502統合戦闘航空隊は、501隊に比べて戦力的には劣っている設定なのかな、戦闘について突出したメンバーが居ないように見える。だから派手な戦闘シーンを作りづらい。また、501隊のエーリカやルッキーニのように周囲をかき回す役どころのキャラも居ない。これらのため、自然と各キャラの動きが地味になり、これも、ストーリーが平坦になってしまっている一因なのだろうと思う。
このシリーズは好きな作品であるので、是非、がんばって欲しい。
あと3話、どのような展開となるか…
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