ja8xohの、PCむかしばなし~その3
前回の「ja8xohの、PCむかしばなし~その2」の続編である。
前回でも述べたように、以下は、私のHPに掲載当時(1998年くらい?)の文章を、略そのまま掲載している(一部記載を追加した部分もあります)。
16ビット時代の到来
…そうこうしているうちに、8ビットパソコンは衰退し、ゲームソフトも発売されなくなって、世の中は16ビットパソコンの時代へと、大幅に突入したのだった。
そこで購入したのが、NECではなくて、EPSONのパソコンなのである。ここいらへんに、私の偏屈さがにじみ出ていますね~。
パソコンに金をかけだしたのも、このころからである。…まぁ、PC8801じゃあ、金をかけようにもかけるところがないですが。
購入したのは、EPSONのPC-286VEというモデル。
スペックはこちらに詳しいが、私が購入したのは、CPUはIntel 20286, クロック12MHz, メモリ640kB, 5" FDD×2, HDD無し、というモデルである。
このスペックでも、ゲームくらいなら何とかプレイできたが、もうちょっと何とかしようということで、増設などしたわけである。
先ずメモり。1MB(!)のメモリを積んだ。
今ではもう信じられないが、当時は、1MB/1万円がメモリの相場であった。しかも、メモリをパソコンに組み込むには面倒な設定がいくつも必要で、さらに、汎用のスロットを一つ占有してしまうのだった。また、今でこそ、SIMMとかDIMMとかいって、大容量がコンパクトに収納されているが、当時は、たとえ1MBでも、12cm角くらいの基板にチップがびっしり載っていたのだった。
それでも、1MBあると無いとでは、雲泥の差があった。
そして、ハードディスク。奮発して40MB(!!)を買った。
これも、今ではもう信じられないが、当時は、例えば40MBで8万円位した。しかも専用のインターフェイス(確かSASIカード増設)が要る。これでまたスロットが一つ埋まったのであった。
でも、当時のソフトは、40MBでもお釣りが来るくらいの容量だったんだよね~。当時は、40MBもあれば、一生困らないと思っていた。
あと、このマシンから、パソコン通信を始めた。当然NIFTY Serveから。
当時は、通信ソフトにWTERMを使い、通信速度も2400bpsであった。50kBの画像をダウンロードするのに何分もかかり、さらにその画像を表示するのに何分もかかった。大変な時代であった。
このPC-286VEは、後に友人の手に渡り、そこでVRAM異常が発生してお亡くなりになってしまいましたとさ。合掌。
このマシンでも、ゲームはずいぶんとやった。中で、印象深いものをいくつか紹介しようと思う。
マイト・アンド・マジック
前回述べたものと同じである。続きではなくて、16ビット版を新規に始めた。やはり8ビットのものと比べて速い。何しろ、8ビット版は2DDのディスク4枚組で、地上、ダンジョン、城、と場所を変える度にディスクの入れ替えが必要だった上、そのたび毎に、システムディスクに書き込み(1分くらいかかった、マジで…)をしていたのだ。それがなくなっただけでも、快適である。ただ、8ビット版の頃はあったBGMがなくなってしまったのは、ちょっと寂しかったが。
プリンセスメーカー
いわゆる「育てゲー」の元祖的存在。というより、このゲームから育てゲーがメジャーなジャンルになったといえる。なかなかハマった。各エンディングも味わい深いもので、30数種類あるといわれているエンディングを20数種類まで見て、飽きてやめた。プリンセスと謎のエンディングは見ていない。けど、いいや。
ドラゴン・ナイト1~5
これもELFのゲームで、RPGである。
「1」と「2」は、3Dダンジョンもの。当時は3Dダンジョンでさえ珍しかったのに、Hゲーで3Dダンジョンというのは、相当なインパクトがあった。ゲーム的にもよく練れており、ダンジョンの仕掛けも良くできていた。Hゲーという観点を排除して、単にゲームとしてみた場合に、非常に完成度の高いゲームであった。
「3」は、確かドラクエタイプの2DのRPG。「4」は、ダンジョンに戻ったのだっけかな?この辺はあんまり印象にないのだな。「5」は、私の大嫌いなシミュレーションで、遂にエンディングを見ることができなかった。…と言うよりは、途中でつまんなくって止めた。「4」と「5」は、多分、後述のPC-486SEでやっている。
同級生
これは、今更説明するまでもない、ELFが世に放つ名作中の名作。このゲームが今までのゲームの流れを一気に変えたといってもいいでしょう。味のあるキャラクタ(しかも大勢!)に、深みのあるストーリー。それぞれが練りに練られたマルチエンディング。とってもシビアな時間の概念。所持金の存在も内容に深みを与えています。
さらに、複雑なフラグ制御がすばらしい。よくあれだけの条件設定をして、ゲームが破綻しないものだ。
そして、何より高校生最後の夏休みという、絶妙のセッティング。
とにかく、この「同級生」は、何遍やっても違った展開になるし、違った楽しみ方ができるゲームという、画期的なゲームでした。
このゲームは、マニュアル本見ない方がいいと思う。
後に「2」も出て、共通するキャラクタも出演している。私は、「2」は後述する32ビット版でやったのだけれど、その面白さは全く失われてはいませんでした。恐るべし、ELF。
PC‐9801ゲームリバイバルコレクション (Kadokawa Game Collection)
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