「私を構成する9枚のアルバム」
久し振りの投稿。月イチペースってのは、良くないですな。
それはそれとして、ちょっと前に流行った「私を構成する9枚のアルバム」、Twitterには投稿したけれど、TLで流れてしまうのは少々もったいない気がするので、ブログに残しておこうと。
「私を構成する」というのは、面白い切り口だと思う。つまり、「自分に影響を与えた」という意味であって、必ずしも自分にとってのベストチョイスとは異なる場合がある、ということ。
そして、「9枚」。
もちろん、正方形に並べられる、というレイアウト上のメリットもあるけれど、絶妙な枚数ではあると思う。1枚では単なるベストアルバムとなってしまうし、自分を説明するのに3枚程度では少ない。かといって多すぎても、とりとめが無くなってしまう。
で、9枚を選んでみたのだが、「自分を構成する」となると、結構悩む。「自分がどのような者であるか」を見つめ直す必要があるからだ。
そんなこんなで選んだのが、下記の9枚。
9枚、といっても、自分が影響を受けたミュージシャンの代表作、というものも混じっているが。
左上から順に。
「頭脳警察3」頭脳警察。1972年10月リリース。パンタ&トシによるバンド「頭脳警察」の第3作目のアルバム。冒頭の「ふざけるんじゃねえよ」は、日本語によるパンクの名曲。頭脳警察3(紙ジャケット仕様)
「RED」King Crimson。1974年11月リリース。1曲目「RED」は、その硬質でヘヴィなサウンド、独特のスケールに当時、大変な衝撃を受けた。「RED」と「One More Red Nightmare」は、当時、譜面に起こしたことがある。Red: 30th Anniversary Edition
「The Velvet Underground & Nico」The Velvet Underground。1967年3月リリース。NYパンクの開祖(?)。名曲「Heroin」が収録されている。John Caleのビオラが凄まじい。ラストの「European Son」は隠れた名曲だと思っている。Velvet Underground & Nico
「For Your Pleasure」ROXY MUSIC。1973年リリース。Roxy MusicにBrian Enoが参加した最後のアルバム。ポップな曲も多いが、実験的な要素を含む曲も多く収録されている。フォー・ユア・プレジャー(紙ジャケット仕様)
「Sheik Yerbouti」Frank Zappa。1979年3月リリース。実はZappaのアルバムは、他にも多数から影響を受けているが、数があまりに多いので、代表的な1枚を。Terry BozioやAdrian Belewが参加している。ラストの「Yo, Mama」のZappaのギターソロは秀逸。真ん中に配置したのは、Zappaの作品が今の自分に最も影響を与えているからである。シーク・ヤブーティ(紙ジャケット仕様)
「Raw Power」Iggy And The Stooges。1972年2月リリース。オリジナルはDavid Bowieがプロデュースしていたはず。パンクの名曲「Search And Destroy」が収録されている。Raw Power, Deluxe Edition
「Taking Tiger Mountain (By Strategy)」Brian Eno。1974年11月リリース。Brian Enoのソロ第2作目。Enoは、アンビエントの前は歌モノのロックをやっていたわけだが、このアルバムは、ポップの仮面を被っているが、どことなく歪んだ面を含んでいて、それが魅力である。テイキング・タイガー・マウンテン(紙ジャケット仕様)
「Live In Japan」Deep Purple。1972年12月リリース。黄金期のDeep Purpleの日本演を収録したアルバムであり、言わずと知れたロックの名盤である。私が初めて手にしたアルバムであった(当時はレコードプレーヤを持っていなかったので、ミュージックテープで購入)。ライヴ・イン・ジャパン DELUXE EDITION
「井上陽水ライブ もどり道」井上陽水。1973年7月リリース。当時の日本は、所謂フォークソングが全盛で、井上陽水、吉田拓郎、泉谷しげる、小室等の4人でフォーク四天王などと呼ばれていた。私は断然、陽水派で、中学の学園祭などでよく演奏していた。陽水ライブ もどり道 (紙ジャケット仕様)
…と、こんな感じかな。
ほとんど1970年台の作品である。とはいっても、何れも所謂「70年台ソング」とは少々違うのだが、自分の音楽的な部分を構成する基本になるサウンドが1970年台のものであることが明確になったわけである。
また、当時のHR系やブルースロック系はDeep Purple以外含まれておらず、案外パンクとかそっち寄りだな、とも思ったわけで、
次はマンガ編でも作ってみるかな。