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私は何も考えない

人生詰んでるオヤジが、どうでもいいこと、いい加減なこと、つまらないこと、くだらないこと…を書き連ねるブログです。

DTM話 その4

DTM Music

前回でマルチトラックを2MIXするまでは書いた気がする。

完成した2MIXを作品としてまとめるためには、所謂マスタリングといわれる処理が必要なのである。

「マスタリング」とは、本来は、その言葉通り、CDの原盤(マスタ)を作成するための作業なわけだが、DTMにおいては、出来上がった2MIXの音を整える処理のことをいうのが一般的である。

なぜか、2MIXまでの工程で、各トラックに如何に慎重にEQ処理を施し、さらに全体のバランスを整えても、2MIXで出来上がった音を聴いてみると、なんだか違う。妙に輪郭がぼやけた感じになってしまっている。

また、同じCDに収録したり、LIVEで演奏したりする一連の曲の2MIXを聴き比べると、場合によっては、どうにも統一感の無いものになっていたりもする

そこで、マスタリングの出番である。

マスタリングは、概略としては、EQの調整と、音圧の調整とを行う処理になる。

CD用の音源など、頒布音源のためのマスタリングでは、一般的(おそらく)には、EQの調整を行い、さらに、音圧を、できるだけMAXに近付けるように調整する。

つまり、CDなどのデジタル音声データは、解像度が有限であるので、信号レベルの最大値をMAXぎりぎりまで持ってくるように音圧調整を行い、信号レベルの最大値および最小値の間を万遍なく利用可能なように調整する。

マスタリングの重要な役割の一つとして、上記の音圧調整の他に、各曲間での聴感上の差異を抑制する、というものがある。例えばCDに収録する複数の曲が、異なる録音環境で録音され、異なるエンジニアの手でミックス作業されると、当然のことながら、各曲で少なからず異なるサウンドとなる。また、各曲を同じ環境でミックス作業したとしても、2MIX出力のサウンドを各曲で共通化することは困難であると思われる。各曲のサウンドがバラバラだと、1枚のアルバムとした場合に統一感がなく、聴く方も不快であると思われる。

そのため、マスタリングで、音圧調整と共に、EQなどにより各曲の音を揃える。

LIVE用の音源に対するマスタリング処理は、頒布音源のためのマスタリング処理とは、若干異なった観点で行う必要がある。

まず、各曲間での調整に関し、これは頒布用音源と同様でも問題ない場合もあるが、実際には、ステージの聴こえ方を想定しながらEQ調整などを行う必要がある。

具体的には、やはりキックのアタックの辺りの帯域を、ピークを多少絞って持ち上げる、低域(ベース)が少ない場合少し持ち上げる、20Hzあたりの超低域や15kHz以上の高域が強すぎる場合は、これらの帯域を下げる、など。

しかし、最も異なるのは、全体の音圧の調整である。

頒布用音源の場合は、上述した通り、信号レベルのMAXまでレベルを上げるようにするのが良い。

これに対して、LIVE用音源では、下記の2点の課題がある。

(1) 音源出力側のレベルを、リハと本番で同一にする。
(2) PAエンジニアが調整しやすいように、レベルには余裕をもたせる。

上記(1)に関し、音源機材のVolume値を最大に設定したときに、調度良いレベルとなるように、マスタリング作業でレベル調整を行うことで対処する。

Volume値最大、というのは、私が音源機材として初期のマイク付きレコーダを用いていて、その機材のVolumeが目盛の無いダイヤル式だった、ということが大きく関係している。すなわち、この機材では、「ある値」にVolumeを設定することが事実上不可能なので、間違いの無い「最大値」にVolumeダイヤルをセットしていたのである。要するに、こういう目盛りの無いダイヤルでは、最小値と最大値のみが、値を確実に設定可能なのである。

また、Volumeを最大値とすることで、音源機材の出力レンジを最大限利用できることにもなる。

「調度良いレベル」は、上記(2)に関連している。

 つまり、音源の信号レベルを、ピークが0dBに貼り付くように、極端な例では、信号のRMSが0dBに貼り付くように調整してしまうと、PAミキサ側で、(おそらく)入力が飽和してしまい、調整が困難になる場合が有り得る。

これは、かなり以前は、LIVE用音源を、頒布用音源と同様に、音圧を稼ぐために、信号のRMSが0dBに貼り付くように調整していたのだが、あるライブハウスで、モニタスピーカを飛ばしてしまった、という実体験に基づいている。

また、そもそも信号レベルを0dBに貼り付くように調整してしまうと、音源機材のVolumeを最大値にしたときに音が歪みまくってしまうと思われる。

そのため、マスタリング処理において、音源の信号レベルを、RMSが略-20dBになるように調整している。-20dBという値は、自分の中で「だいたいこのくらい」というものであるが、ミキサやDIボックスのPadが通常-20dBであることにも関係している。

まぁ、音源機材の出力はアナログなので、Volumeの最大値の時の最大出力レベルが0dBか、というと、それはどうかとは思うけれど。

LIVE用の音源は、こんな感じで各曲間でのバランス調整およびレベル調整をして、音源機材のメモリにストアするわけである。

マスタリング処理で使用している機材(というかプラグイン)については、次回以降に。

 

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