DTM話 その2
さて、前回に引き続き、DTMネタで。
今回は、シーケンサソフトの各トラックを、アナログミキサーの各チャンネルにどう振り分けるか、がテーマ。
テーマ、といっても、たいして目新しい話があるわけではないけれど。
前提として、ミキサーのチャンネルは、端から2chずつ、ステレオペアで使う。1604 VLZ Proは16chだから、ステレオペアが8組できるわけだ。
だから、シーケンサソフト上でも、ステレオのOutputを8つ、用意する。Audio I/Fの828mkIIは8in-8outだから、シーケンサソフトの8組のステレオOutputを2基の828mkIIの各Inputにそれぞれ割り当て、828mkIIの各Outputをそれぞれミキサーの各チャンネルに接続する。
シーケンサソフト上での各トラックの各Outputに対する振り分けは、基本的には、ミキサー上でリバーブを掛ける量によって決めている。
すなわち、私のやり方では、ボーカル以外のリバーブは、アウトボードのMPX-1を使っている。例えば、ピアノ系には浅めに、ストリングス系には深めにリバーブを掛けたい場合、ピアノ系のトラックと、ストリングス系のトラックとで、シーケンサソフト上のOutputを別にする。これで、ピアノ系とストリングス系とがミキサー上で別々のステレオペアに割り振られ、リバーブ量を異ならせることができる。
ドラム系とベースは、同じステレオペアに割り振り、ミキサー上でリバーブは掛けない。もしかしたら、ベースはドラムと別系統にした方がいいのかもしれないが、それにはミキサーのチャンネルが少々足りない。ドラム系を独立させることで、LIVE用の音源を制作する際に、EQを調整してキックのアタックを強調させる、とか、ドラムをもうちょっとだけ大きくしたい、などのときに便利である。
また、3台のコンプのうちdbx 166XL以外は、それぞれ別のステレオペアにインサートしてあるので、これらを使いたい場合、対応するOutputに割り振る。ドラム以外のパーカッシブな音源を用いている場合に、結構便利である。
なお、dbx 166XLは、ミキサーのメインOutにインサートし、トータルコンプとしてなかなか重宝に使用している。
さらに、ミキサーのステレオペア毎にEQ調整が可能であったり、任意のステレオペアにMPX-100でさらにエフェクトを掛けることが可能なので、その辺の事情も考慮して、割り振りを決める。
実際の作業としては、16ch、8ステレオペアでは、少々チャンネルが足りないと感じることが多い。とはいっても、16ch以上(24chとか32ch)のアナログミキサーは、個人で導入するには、少々荷が重すぎるとは思うわけで。
高額である点も去ることながら、設置スペースを確保することが難しいし、チャンネル数が多くなると部品点数も多くなり、メンテナンスが大変、など、なかなか厳しい。