DTM機材の話
現在バンドというかユニットを2つやっていて、その両方が所謂「打ち込み」、要するにDTMで音源を制作してステージでそれを再生し、それに演奏と歌を絡めるタイプの音楽をやっている。
で、大した機材があるわけではないが、機材の話などを。
一般的には、音源制作は、PC上でシーケンサソフトを起動させて行う。私の場合のPCに関する制作環境は、大雑把には下記のごとく。
- MacPro (Eartly 2008)
- Memory 18GB
- HDD 230GBx1, 500GBx1
- UAD-2使用
- シーケンサソフト LogicPro 9
シーケンサソフトのLogicは、Ver 1.5.7からの付き合いで、もうかれこれ17年くらいになる。やはり、こういった制作ツールは、操作が複雑だということもあり、一度慣れると、他に乗り換えるのが大変である。
音源やエフェクトなどのプラグインソフトも多数使用しているが、それは又の機会に。
対するハードウェア(所謂アウトボード)は、写真に示す通り。
各機材は、下記の通り。上から、
- Novation A-Station (Synth)
- Rocktron Voodu Valve (Guitar Effector)
- KORG TR-Rack
- SONY SRP-L210 (Compressor)
- LA Audio GCX2 (Compressor)
- dbx 166XL (Compressor)
- Lexicon MPX 100 (Multi Effector)
- Lexicon MPX 1 (Multi Effector)
- MOTU 828mkII x2 (Audio I/F)
- BEHRIGER ULTRAPATCH (Patch)
- Mackie 1604-VLZ Pro (Mixer)
写真では隠れているが、この下に、
こんな感じ。
これらの中で特に重要な機材は、Mackie 1604-VLZ Proと、2基のMOTU 828mkIIである。
これらをLogicと絡めてどう使うか。
簡単にいうと、MIX作業の際は、Logic上で直接2MIXせずに、16chパラアウトで2基のMOTU 828mkIIに送る。で、2基のMOTU 828mkIIの8chx2=16chの出力をMackie 1604-VLZ Proの各フェーダに送り、1604-VLZ Pro上で2MIXしたものをLogicでステレオ録音する、という流れになっておる。
要するに、LogicでMIXをマルチトラック再生しながら、それを外部アナログミキサーで2MIXしたものをLogicで録音するというわけ。
これを人に言うと、「なんでそんな面倒くさいことするの、シーケンサソフト上で2MIXしてしまえばいいじゃない」と、必ず言われる。
確かに、今どきのシーケンサソフトは、昔のものとちがって性能も向上しているだろうし、カタログスペック上は、何ら問題がないかもしれない(ちなみに、何年か前までのシーケンサソフトでは、シーケンサソフト上での2MIXは、ごちゃつき感が拭えなかった)。
しかしだな、私的には、この方法によれば、アナログの質感という点で、PCのみで処理する場合に比べて優っていると思うのです。
アナログミキサーは、特性が完全にリニアではないため、周知のごとく、各メーカーでそれぞれ音質に特徴があり、Mackieは、アメリカ的な明るいシャキシャキした音質になる傾向がある(らしい、他のミキサーを使ったこと無いので)。私としては、この明るめの音質が好きなのだな。
また、1604-VLZ Proは、EQの効きもなかなか良くて、最後の味付けに貢献している。
そう、この「最後の味付け」に関していえば、これがDTMに外部ミキサーを使う大きなメリットの一つといえると思う。
例えば、シーケンサソフト上であるパートが目いっぱいになっていても、ミキサー上でさらに上げることができる、など、シーケンサソフト上で完成したMIXに対してもう一味加えたいときに、非常に便利なのである。
また例えば、ライブのオケ用にキックのアタックを強調したいな、といった場合に、アナログミキサーのEQで調整するわけ。
あと、これは本筋の話ではないが、アナログミキサーが持つ、チャンネル間のクロストークも、実はマルチトラックの音を馴染ませるのに有効かな、と思っている。
各チャンネルの振り分けなどは、詳細は、次に。
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