「けものフレンズ」が人気な理由って、やっぱり…
「けものフレンズ」のネタ、連チャンである。最近こればっかりだ。
何でも巷で大人気らしいが、一部のコアな人達に受けているだけのような気もする。
「なぜ大人気なのか」という記事も頻繁に目にする。そこで、私も便乗してみようかと。
しかしだな、「けものフレンズ」が人気な理由は、そんなに深く考えるようなものでもないという気もするわけで。
私が思うに、「けものフレンズ」の人気の理由は、「適度なユルさ」、「分かり易い展開」、そして、「謎めいた世界観」。この3点に尽きる。
まず「適度なユルさ」。これは説明の必要すらないだろう。とにかくフレンズたちは、概ねのんびりしているし、あまり色々なことを考えず、好戦的でもない。あ、第6話のライオンとヘラジカは少し違うか。でも、彼女らにしても、怪我をするほどの戦いは望んでいない。
何にせよ、フレンズたちは、見かけは人間に近いけれど、中身はより動物に近い。この「見かけは人間に近いけれど、中身はより動物に近い」というコンセプトは、アニメでは実は新しいのではなかろうか。だから、フレンズたちは人間のように小賢しい策を弄したりはしないし、狩りも「狩りごっこ」なのである。優しい世界であり、癒やしの時空である。
次に「分かり易い展開」。これは、前にも書いたが、作品のストーリー展開がRPG仕立てであり、何かのはっきりとした課題(クエスト)を解決しつつ、ストーリーが進んでいく。これが非常に明確に表現されていて、ストーリーを理解容易で、観ているものが混乱することがない。
そして、「謎めいた世界観」。作中の世界がどのようなものか、いろいろ考察をしている人も多いと思う。つまり、作中に隙を作り、手掛かりを散りばめておき、考察できる余地を設けておく。考察は、正解に達しなくても良い。考察することが楽しいのだから。
この「謎めいた世界観」と上述の「適度なユルさ」とが同居している作品は、案外少ないのではなかろうか。
私もそんなに多くのアニメを観ているわけではないので、確証はないが、「謎めいた世界観」で最初に思い浮べたのは「魔法少女まどか☆マギカ」である。しかし、「魔法少女まどか☆マギカ」は、決して緩いストーリーなどではなかった。
「適度なユルさ」の作品は、私はあまり観ないのだが、咄嗟に思い浮べたのは「キルミーベイベー」や「ゆるゆり」などである。しかし、これらの作品に「謎めいた世界観」は存在しない。…いや、「キルミーベイベー」は謎めいているといえば謎めいているが、ギャグアニメでもあるし、考察の対象となるような謎ではない。
上記の3点を備えたアニメは、過去には意外と無かったのではないかな。
ただ、「けものフレンズ」はまだ第6話が終了した段階であり、1クールをあと半分残している。第7話ではストーリーの大幅な展開が予測できるし、今後どのような路線となるかは、制作者のみぞ知る。
…ということで、第7話を楽しみにあと何日かを生きていくのである。
「けものフレンズ」について、さらに妄想してみた
TVアニメ「けものフレンズ」第4話まで、雑感
追記:読み直すと少々矛盾する点があったので一部修正しました、まだまだ変なところがありそうな雰囲気ではあります(2/4 19:08)
「ど根性ガエルの娘]の件、雑感
Twitter界隈などで話題になった「ど根性ガエルの娘」について、まとめ記事などでの推奨(?)に従い、第15話を読み、第1話を読み、そして、田中圭一氏の「ペンと箸」(これはKindleにて購入)の吉沢やすみ回を改めて読んでみた。
「ど根性ガエルの娘」は、極めて大雑把に要約すると、崩壊家庭もので、吉沢やすみ氏の長女の大月悠祐子女史の視点で描かれている。一方、「ペンと箸」の件の回は、吉沢やすみ氏の長男、大月女史の弟である康宏氏の視点で描かれている。「ペンと箸」の方では、姉のことについては、一言しか触れられておらず、姿は描かれていない。「家族で賑やかに食べる」焼肉の行でも、姉の姿は描かれていない。
そこで思ったのは、この件で田中圭一氏も相当のリスクを背負ったな、と。
「ペンと箸」は、漫画界の大御所のご子息に取材を行い、親である漫画家さんとの間の話を、食の話題に絡めて描写するというもので、どの話もいい話的に纏められている。けれど、今回の件で、内容にかなりの欺瞞が含まれている可能性が明らかになってしまった。
つまり、「ペンと箸」の吉沢やすみ回が欺瞞であると明らかになってしまったため、他の回も、本当に額面通り信じていいのか、いい話として納得して読んでいていいのか、分からなくなってしまった。こうなってくると、一種のドキュメンタリとしての役割もあったはずの「ペンと箸」の価値も、あやふやなものとなってくる。
「ペンと箸」は、そういった、作家と家族との間のギスギスした関係を描くものではないと思うし、田中圭一氏が吉沢家の事情をどこまで知っているかも分からない。仮に知っているとしても、「ペンと箸」は、いい話的にまとめる必要があっただろうことは、十分に理解できる。
田中圭一氏は、図らずもババを引いてしまったのかもしれない。
2017年、明けましておめでとうございます!
年が明けました。
明けましておめでとうございます!
とりあえず、今日はこんなところで…
ブレイブウィッチーズ、第11話、ああなるほどね
ブレイブウィッチーズ第11話、ストーリーも大詰めを迎えつつある。
姉・孝美との勝負に僅差で負け、ひかりは502隊を去る。ここまでは第10話の内容かな。この回は、なかなかいい話であった。
そして、第11話、502隊は、ネウロイの巣、グレゴーリを攻略すべく奮戦するが、グレゴーリの変則的なコアに翻弄され、攻略が困難な状況に。そこで、雁淵ひかりの姉・孝美は、力は強大だが危険な技「絶対魔眼」を使おうとグレゴーリに接近する。
雁淵ひかりは、そんな状況を、スオムスで迎えに来てくれたエイラ、サーニャの用意した無線機で傍受し、姉の危険を察する。
ひかりは、列車から飛び降り、孝美の下へ向かおう走る。
しかし、孝美は上空、ひかりは地上、ストライカーユニットは無し、どうするか。
ここまでが第11話の内容。
次回(最終回?もう1回あるか?)は、ひかりが孝美の下に駆けつけ(駆けつける、ってのも変な表現だが)、自身の接触魔眼でグレゴーリのコア位置を特定し、孝美がフィニッシュ、という流れになることが予測されるわけだが…
山場はやはり、ひかりがユニット無しでどうやって上空の孝美の場所まで辿り着くか、になると思われるが、これはもう、
これ、実際にやったら大爆笑ものだと思うのだが。
— 綾茂直人(仮名) (@ayashige_naoto) December 22, 2016
しかし、第1話からの水上歩行の流れを考えると、これしかない気がする。#ブレイブウィッチーズ
ブレイブウィッチーズ11話を見て思ったこと
— 綾茂直人(仮名) (@ayashige_naoto) December 22, 2016
「次回最終回、雁淵ひかり、遂に禁断のあの技を使い姉を救う?!」
※因みに禁断の技とは、階段を登るように空中に足を踏み出し、その足が沈む前にもう片方の足を空中に踏み出すことで空中歩行を行うという、あの技である!#ブレイブウィッチーズ
これしかなかろう。あの坂本少佐も「ウィッチに不可能はない!」と仰ってるわけだし。
これが感動シーンになるか、はたまた大爆笑シーンになってしまうか、は、演出次第だと思うが、私は期待している。
しかしこれで、雁淵ひかりの、疲れを知らないタフネスさ(孝美のいる場所まで地上を走り抜く、地上から上空へ駆け上がる)と、ロスマン先生による壁登りの特訓(少ない魔力を如何に有効に活用するか)が、全体のストーリーに繋るわけなのだな。
余談だが、かんたんマンガ作成ツール「コミPo!」を持っていたことを思い出したので、上の空中歩行を4コマで解説してみた。
まあ、何といいますか、自分には漫画の才能は皆無だなと、しみじみ思ってしまうわけで。イラストとか描けないので、雁淵ひかり役をコミPo!付属のキャラ・小石川美保さんにお願いしています。
ブレイブウィッチーズ、第9話まで観たので感想書いてみる
ブレイブウィッチーズ、第9話まで観た。全12話としてあと3話、ストーリーも佳境に入り、不穏な雰囲気が立ち込めている。
因みに私は、この作品の前作ストライクウィッチーズは、1期、2期、劇場版、OVA3作を観て、また、それぞれBDを購入、さらに501統合戦闘航空団の11人のメンバーのフィギュアをとりあえず1体ずつ所有する、まあ中程度のファンである。
前作を一通り観ているので、どうしても比較になってしまうのだが、ブレイブウィッチーズは、ストライクウィッチーズと比べて「物足りない」。ストライクウィッチーズが神作品過ぎたということもあるだろうが、ブレイブウィッチーズはノリが悪すぎる。
原因は色々考えられる。
が、最大の原因は、「主人公が不在である」ということであろうと思う。
公式では、雁淵ひかりが主人公であることになっているが、この主人公、どうにも主人公らしい活躍をしてくれない。それはそうだろう、魔法力が低く、固有魔法も危険だからという理由で封じられ、戦闘に対する先天的な才能も無い。
ストライクウィッチーズの主人公の宮藤芳佳は、バカの一つ覚えみたく「守りたいんです!」を繰り返し、それが宮藤の強烈な個性となり、さらには、物語の軸になっていた。ところが、本作の主人公である雁淵ひかりには、このような突き抜けた部分が希薄で、あるのは体力だけである。ウィッチの戦闘においては、体力は余り重要ではないのであろう、この点が強調される場面は少ない。
このように、主人公に物語を牽引する力が足りないので、作品が物足りなく感じるのではないか。ただ、まだ3話ある、その3話で雁淵ひかりが化ける可能性に期待しようと思う。
さらに、各キャラの掘り下げが足りない気がする。…というより、各キャラが個性に乏しいという方がこの場合正しいと思われる。あ、クルピンスキー中尉は面白いと思うし、菅野直枝中尉は主人公と見紛うばかりの活躍だ、…というか、もう菅野中尉が主人公でいいのでは、とまで思ってしまう。
つまり、主人公であるはずの雁淵ひかりの能力に制限をかけすぎたために、当の雁淵ひかりを動かしづらくなり、それで物語全体の勢いが削がれていると感じる。
さらに、502統合戦闘航空隊は、501隊に比べて戦力的には劣っている設定なのかな、戦闘について突出したメンバーが居ないように見える。だから派手な戦闘シーンを作りづらい。また、501隊のエーリカやルッキーニのように周囲をかき回す役どころのキャラも居ない。これらのため、自然と各キャラの動きが地味になり、これも、ストーリーが平坦になってしまっている一因なのだろうと思う。
このシリーズは好きな作品であるので、是非、がんばって欲しい。
あと3話、どのような展開となるか…
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