私は何も考えない

人生詰んでるオヤジが、どうでもいいこと、いい加減なこと、つまらないこと、くだらないこと…を書き連ねるブログです。

「ごちうさ」を今さら観たのだが、なんか怖いよ、これ

AmazonのPrime Videoで「ご注文はうさぎですか?」第2期を無料配信していたので観てみた。

「キャラの可愛さに癒やされるアニメ」のような評価が多かったので、そのつもりで観てみたのだが、開始5分後に「これはいかん」と本能が察知し、結局Aパートだけ観て継続視聴を断念。

何が「これはいかん」と思ったかというと、各キャラのあの「眼」。

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これである、この眼である。

瞳孔が見開きっ放しのように見え、無生物的、無機質的で空虚な感じがし、若干の狂気も感じて怖い。

さらに言うと、各キャラの性格がいかにも萌えキャラしていて、その萌えキャラ感と無機質的な眼との間に、抗いがたい違和感を感じたのである。

特に、キャラの顔がアップになると眼の部分が強調されるアングルとなるわけだが、それが更に怖い。こんな風に。こっち見んな。

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この見開いた眼で可愛い口調で喋られると、自分にとっては軽いホラーなのである。

…と、ここで思ったのだが、最近のアニメの萌え系の眼は、みんなこんな風でなかったか。

そう思って、自分の見知ったアニメを調べると(たった4作であるが)、こんな感じである。これらのキャラには、上で述べたような違和感を感じたことはない。

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眼だけみると、一見、「ごちうさ」と大差無いように見える。が、これらに比べて「ごちうさ」は瞳孔がかなり大きく、また、虹彩の縁取りが細い。つまり瞳孔と虹彩をより強調した構成となっている。さらに、「ごちうさ」において、虹彩がグラデーションとハイライト(でいいのかな?白い反射部分)のみで構成され、これらに比べてJewel感が強い。

おそらく、「ごちうさ」のこの大きく黒い瞳孔と、Jewel感が強い虹彩とが無機質感となり、キャラの性格付けと相まって、如何ともし難い違和感を感じる要因となっているのであろうと。

ま、あくまで私の趣味嗜好の問題なのであるが、違和感の原因がなんとなくだが解決してすっきりした。

 

ストライクウィッチーズ 劇場版 Blu-ray限定版

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ja8xohの、PCむかしばなし~その3

前回の「ja8xohの、PCむかしばなし~その2」の続編である。

前回でも述べたように、以下は、私のHPに掲載当時(1998年くらい?)の文章を、略そのまま掲載している(一部記載を追加した部分もあります)。

ja8xoh.hatenablog.com

16ビット時代の到来

…そうこうしているうちに、8ビットパソコンは衰退し、ゲームソフトも発売されなくなって、世の中は16ビットパソコンの時代へと、大幅に突入したのだった。
そこで購入したのが、NECではなくて、EPSONのパソコンなのである。ここいらへんに、私の偏屈さがにじみ出ていますね~。
 パソコンに金をかけだしたのも、このころからである。…まぁ、PC8801じゃあ、金をかけようにもかけるところがないですが。

 購入したのは、EPSONのPC-286VEというモデル。

 スペックはこちらに詳しいが、私が購入したのは、CPUはIntel 20286, クロック12MHz, メモリ640kB, 5" FDD×2, HDD無し、というモデルである。

 このスペックでも、ゲームくらいなら何とかプレイできたが、もうちょっと何とかしようということで、増設などしたわけである。

 先ずメモり。1MB(!)のメモリを積んだ。

 今ではもう信じられないが、当時は、1MB/1万円がメモリの相場であった。しかも、メモリをパソコンに組み込むには面倒な設定がいくつも必要で、さらに、汎用のスロットを一つ占有してしまうのだった。また、今でこそ、SIMMとかDIMMとかいって、大容量がコンパクトに収納されているが、当時は、たとえ1MBでも、12cm角くらいの基板にチップがびっしり載っていたのだった。

 それでも、1MBあると無いとでは、雲泥の差があった。

 そして、ハードディスク。奮発して40MB(!!)を買った。

 これも、今ではもう信じられないが、当時は、例えば40MBで8万円位した。しかも専用のインターフェイス(確かSASIカード増設)が要る。これでまたスロットが一つ埋まったのであった。

 でも、当時のソフトは、40MBでもお釣りが来るくらいの容量だったんだよね~。当時は、40MBもあれば、一生困らないと思っていた。

 あと、このマシンから、パソコン通信を始めた。当然NIFTY Serveから。

 当時は、通信ソフトにWTERMを使い、通信速度も2400bpsであった。50kBの画像をダウンロードするのに何分もかかり、さらにその画像を表示するのに何分もかかった。大変な時代であった。

 このPC-286VEは、後に友人の手に渡り、そこでVRAM異常が発生してお亡くなりになってしまいましたとさ。合掌。

 このマシンでも、ゲームはずいぶんとやった。中で、印象深いものをいくつか紹介しようと思う。

マイト・アンド・マジック

 前回述べたものと同じである。続きではなくて、16ビット版を新規に始めた。やはり8ビットのものと比べて速い。何しろ、8ビット版は2DDのディスク4枚組で、地上、ダンジョン、城、と場所を変える度にディスクの入れ替えが必要だった上、そのたび毎に、システムディスクに書き込み(1分くらいかかった、マジで…)をしていたのだ。それがなくなっただけでも、快適である。ただ、8ビット版の頃はあったBGMがなくなってしまったのは、ちょっと寂しかったが。

プリンセスメーカー

 いわゆる「育てゲー」の元祖的存在。というより、このゲームから育てゲーがメジャーなジャンルになったといえる。なかなかハマった。各エンディングも味わい深いもので、30数種類あるといわれているエンディングを20数種類まで見て、飽きてやめた。プリンセスと謎のエンディングは見ていない。けど、いいや。

ドラゴン・ナイト1~5

 これもELFのゲームで、RPGである。
 「1」と「2」は、3Dダンジョンもの。当時は3Dダンジョンでさえ珍しかったのに、Hゲーで3Dダンジョンというのは、相当なインパクトがあった。ゲーム的にもよく練れており、ダンジョンの仕掛けも良くできていた。Hゲーという観点を排除して、単にゲームとしてみた場合に、非常に完成度の高いゲームであった。

 「3」は、確かドラクエタイプの2DのRPG。「4」は、ダンジョンに戻ったのだっけかな?この辺はあんまり印象にないのだな。「5」は、私の大嫌いなシミュレーションで、遂にエンディングを見ることができなかった。…と言うよりは、途中でつまんなくって止めた。「4」と「5」は、多分、後述のPC-486SEでやっている。

同級生

 これは、今更説明するまでもない、ELFが世に放つ名作中の名作。このゲームが今までのゲームの流れを一気に変えたといってもいいでしょう。味のあるキャラクタ(しかも大勢!)に、深みのあるストーリー。それぞれが練りに練られたマルチエンディング。とってもシビアな時間の概念。所持金の存在も内容に深みを与えています。
 さらに、複雑なフラグ制御がすばらしい。よくあれだけの条件設定をして、ゲームが破綻しないものだ。

 そして、何より高校生最後の夏休みという、絶妙のセッティング。

 とにかく、この「同級生」は、何遍やっても違った展開になるし、違った楽しみ方ができるゲームという、画期的なゲームでした。

 このゲームは、マニュアル本見ない方がいいと思う。

 後に「2」も出て、共通するキャラクタも出演している。私は、「2」は後述する32ビット版でやったのだけれど、その面白さは全く失われてはいませんでした。恐るべし、ELF。

 

プリンセスメーカー リファイン版

プリンセスメーカー リファイン版

 

 

 

蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾

蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾

 
PC‐9801ゲームリバイバルコレクション (Kadokawa Game Collection)
 

 

 

ja8xohの、PCむかしばなし~その2

その2、といっても、その1を書いたのが2013年なので、なんと3年ぶりなのである。実にいい加減である。

ja8xohの、むかしばなし~その1 - 私は何も考えない

わりと最近、はてブ経由で見たハードディスク購入話が面白かったので、そういえば自分も、と思った次第。

dabunmaker.hatenablog.com

以下、当時(1997年くらい?)の自分のHPに掲載していた文章を、敢えて、略そのままの形態で記載しています。

第2話:ハチハチ時代

 学生時代は、ビンボーだったせいもあって、パソコンには縁がなかった。友人宅でシャープのTurboIIIなどでゲームをさせてもらうのが関の山なのであった。
で、就職して最初に購入したパソコンが、NECの8ビットパソコンの最終形態ともいうべきPC-8801MA2である。
 当時は、既に16ビットパソコンのPC-9801Vm2なども発売されていたのだが、私の選択したのは8ビットマシンの「ハチハチ」なのであった。何故か?
 それは、パソコンでゲームがしたかったからである。当時は、違法行為に限りなく近いレンタルソフト屋が横行していて、ゲームソフトなどが比較的安い価格でレンタルできた(ソフト毎のパラメータファイルを用いてバックアップを行うFile Masterは必需品)。また、ゲーム市場も8801主体であって、9801用のものはごく少なかったのである。
とにかく、とても全部やりきれないくらい、ゲームを借りまくった。
その中で、印象深いゲームを、記憶を頼りに書き綴ってみよう。

※以下の記載は、当時(1997年くらい?)のものです。

マイト・アンド・マジック

 何を隠そう、私が8801を購入して、最初に買ったゲームがこれである。何で、最初からこんなに難易度の高いゲームを、と疑問を持つ向きもあろうが、要するに、当時はパソゲーなるものが全く分かっていなかったのである。しかも、あろうことか、購入時には、アクションRPGの先駆け的存在である「ソーサリアン」とこの「マイト・アンド・マジック」を天秤に掛けていたのである。
 世間では、「クソゲー」との評価が一般的であるが(当時)、私は、このゲームは名作であると信じている。とにかく、世界が存在していて、プレイヤーはその世界に住むところから始まるのである。ストーリーは、最初は与えられず、発見したものだけがストーリーに参加できる。しかし、ストーリーに参加しなくても、とにかく世界が広大・深淵なので、アイテム探しやダンジョン探検だけでも、十分堪能できる。私は、後述する16ビットパソコンの時代まで、約3年以上もこのゲームにお世話になったのである。

アンジェラス

 「ドラクエ」シリーズで有名な(当時)エニックスアドベンチャーゲーム(AVG)。
 不気味な感じが大変心地よい秀作。本作では謎を残したまま終結し、後に「アンジェラス2」が発売されるが、時期を完全にはずしていたし、余り面白くなさそうだったので私はやっていない。

水龍士1,2

 今はHゲーのメーカーになってしまった、しゃんばらのRPG。私の大好きだった漫画家、松田紘佳がキャラデザ他を手がけている。音楽もこの人だったな。もしかすると、「2」は後述のPC-286VEでプレイしたのかもしれない。海が舞台の、異色のRPG。とにかく海なので、3次元的に自在に移動できるのがミソ。階段を使って他の階へ移動する一般的なダンジョンとはひと味違うのである。
 ストーリーも大変感動的なもので、キャラデザも秀逸であった。

カオス・エンジェルス

 かのアスキーが発売していた、Hゲー。ダンジョンを歩き回るRPGである。
 このゲームは、とにかくノリが非常によく、テンポが軽快で楽しいゲームであった。ゲーム自体は、6階+αの「ウロボロスの塔」を探検して、秘密を探るというもので、出てくるモンスターが女の子で、ダメージを与える度に女の子が1枚ずつ服を脱いでいくという、他愛もないものである。
 このゲームをして最初に驚かされたのは、グラフィックの描画の早さである。何だかんだ言っても、8ビットパソコンであるので、当時のゲーム、特に、グラフィックを強調したゲームでは、描画に恐ろしく時間がかかった。一枚の画像を出すのに数秒、ひどいものでは、数十秒、なんていうのもあった。
 そんな中で、この「カオス・エンジェルス」は、とにかく、一瞬で画像が描き換わった。これは、当時ではとても新鮮なことであった。
 また、そのBGMもとても斬新で、簡単なFM音源を使いながら、とてもハイセンスな雰囲気を醸し出していたのだ。音楽の秀逸さでは、水龍士といい勝負かもしれない。
しかし、このゲームの最大のポイントは、「洒落っけ」にあると思う。ダンジョンの壁に、前に探検した人の落書きがあって、これがまた奥が深く面白い。この落書きがゲームのヒントにもなっているのだが、関係のない落書きもあって、これを探すだけでも、結構楽しめた。

うる星やつら」のゲーム

 当時、特にスタジオピエロ系のキャラクターもののゲームを数多く出していた、マイクロキャビンのAVG。マイクロキャビンでは、この後も、「めぞん一刻」や「気まぐれオレンジロード」などのキャラ系ゲームを続々と発売していた。
 このゲームは、少年サンデーに連載されて、アニメ化もされ一世を風靡した、高橋留美子の同名の漫画「うる星やつら」をゲーム化したものである。
 ゲーム内容は、確か、面堂家の誰か(終太郎か、了子か、どっちか忘れた、たぶん了子だ)の誕生日に招待されたお馴染みのメンバーが「迷路」を探索しながらゴールにたどり着くというものである。何かのイベントを経る毎に、時間が経過していき、それにより結果が変化するというのと、途中の行動で結果が変化するということで、数種類のエンディングが用意されていたように思う。
 マルチエンディングや時間の概念は今でこそ珍しくもないが、当時では結構画期的なことであったのだ。

リップスティック・アドベンチャー

 フェアリーテール(ELF)の伝説的名作AVGである。確か「2」もあった。フェアリーテール(ELF)のAVGは、何かこう、独特の雰囲気があって、それが私は非常に気に入っていた。なんていうか、どことなく寂しげな感触というか、ちょっと空虚な感じとでもいおうか。キャラクターや展開、秀逸なBGMなどが、この雰囲気を醸し出しているのだ。
 フェアリーテール(ELF)のAVGは、この他にも相当やった。これはハチハチではないが、「ELLE」なんかは、最後のどんでん返しが強烈でした。

番外:世紀末美少女伝説

 これは、要するに当時大流行の「北斗の拳」のパロディーHゲーである。
 ゲーム内容がくだらないのもさることながら(あまりにくだらなすぎて、ケンシロウのようなキャラが出てくること以外、忘れた)、その作りがとにかく凄い。まず、ストップキーでゲームが止まってしまう。そして、そのとき、画面の左上隅に「>C^」が出る。そして、NECの8801,9801シリーズのパソコンには必ず付いていた、画面のハードコピーを取るキー「COPY」を押すと、押したときに表示されている画面をプリンタに印刷することができる。
 なんか、「流行だから適当に作って一発当てよう」という意図の見え見えなゲームでありました。

 

蘇るPC-8801伝説 永久保存版

蘇るPC-8801伝説 永久保存版

 

 

 

 

変な夢を見た(2)

仕事で少々遠くに行く必要が生じる。

山梨の方か、埼玉の奥の方か、おおむねそんなところ。
西武線?に乗らなくてはいけないのだが、その駅が既に遠く、まずバスに乗らねばならない。
ちなみに、今いる土地は、立川(就職して最初に住んでいた)の郊外に雰囲気は似ているが、そこではない、未知の土地。
バスに乗るべくバス停で待つ。天気は快晴、とても気持ちがいい。
ああ、バスが来た、と思ったら、あろうことか、10メートルくらい先(バス側から見ると、手前)にもう1つバス停があり、そのバスはそこに止まり、そして行ってしまう。
そっちだったか、と思い(夢なので時刻表などの確認はしない)、そっちに移動。
実はもう1人、スーツ姿の人も待っていて、その人も乗り過ごしたらしく、同じく移動。
すると今度は、移動した元のバス停にバスが来て、そのまま行ってしまう。
2人とも唖然として、しかし仕方がないので、またそちらに移動。
すると、今度は、移動元のバス停にバスが来てしまう。
スーツ男は、「もう当分バスは来ない」となぜか言い、自分もそれに同意する。
自分は、時間の関係もあり、タクシーでその駅に向かうことにし、スーツ男に相乗りを提案する。
しばらくしてタクシーが来たので乗り、目的地を告げようとするが、思い出せない。スーツ男の人が、ここだろう、という感じで目的地を告げる。その男の告げた目的地は、なぜか多摩ニュータウン
目的地に到着し、降りるが、スーツ男は、さらに先まで行く模様。
自分は駅に向かう。スーツ男にタクシー代を払っていないことに気付く。
駅にて、電車に乗ろうとするが、ちょっと複雑な乗り換えが必要なのと、かなり奥地で、本数も少ないので、駅にたくさん掲げてある路線図や時刻表を見て慎重に探す、が、どれに乗ればいいのか、さっぱり分からない。
おまけに、駅では、なにか事件が起こっているようだ。
不審物が多数放置されているので、駅員と警備員らしき人物が、懸命に調べている。お陰で、自分は、どの電車に乗ればいいか、駅員に聞くことができない。
不審物は、ビニール袋に詰められた液体のようで、ダミーの安全な液体が詰められた袋に混じって、有害な液体が詰められた袋もあるらしい。
駅員たちは、袋を「でろーん」と開いて中の液体を出している。あんなことで危なくないのか、と思いつつ、夢が覚める。

[週刊少年チャンピオン]毎週楽しみにしていた2連載が同時に終わってしまった…

最新の「週刊少年チャンピオン 2016年No.13」にて、私が毎週楽しみにしていた連載が、同時に2本も終わってしまった…

その2本とは、「侵略!イカ娘」と「兄妹~少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿~」。

「イカ娘」は、9年間の連載だったのだな、コミックスも全22巻。長すぎず、短すぎず、人気があるうちに惜しまれつつ連載終了は、いいことだと思う。

連載最後の方、早苗は相変わらず報われないが、吾郎と千鶴の話でほっこりし、シンディは失意のまま帰国(ちょっと可哀想?)。で、長い長い夏休みが終わり、イカ娘の、いつもより「ちょっとだけ」過激な行動の後、オチとも何とも言い難い結末で締め。

この、無闇に感動的にせず日常のまま淡々と終了するのは、「イカ娘」によく合っている。

それにしても、イカ娘、素直じゃないなー。イカ娘が居続けることで、栄子は少し報われたかも。

「兄妹~少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿~」は、1年半くらいの連載。オカルトと推理モノの組み合わせで、絵柄も合わせてユニークな作品だったなと。

けっこう完璧超人の主人公・赤木蛍に対し、本人だけが赤木をライバル視している緑川楓が、自覚なきドジっ子という感じでいい味出していた。

青葉真琴が登場したのは、2016年に入ってからかな、青葉の頭脳は少々チート過ぎるな、と思っていたら、青葉の先導で十二人委員会の件があれよあれよという間に解決の方向に向かい、物語が終結。

なんとなく打ち切りっぽい終わり方だったが、そこは流石の木々津克久氏、きれいに伏線を回収し、すっきりと終わらせてくれました。オマケに最後にマーニーに繋げていくとは。

「マーニー2」とかいって、緑川楓(と、その友人たち)を絡めてマーニーの続編を出したら、面白いかも。

 

うーむ、この2作の連載終了は寂しい限り。ともあれ、安部真弘氏、木々津克久氏の次の連載に期待。

 

 

 

 

 

「私を構成する9枚のアルバム」

久し振りの投稿。月イチペースってのは、良くないですな。

それはそれとして、ちょっと前に流行った「私を構成する9枚のアルバム」、Twitterには投稿したけれど、TLで流れてしまうのは少々もったいない気がするので、ブログに残しておこうと。

「私を構成する」というのは、面白い切り口だと思う。つまり、「自分に影響を与えた」という意味であって、必ずしも自分にとってのベストチョイスとは異なる場合がある、ということ。

そして、「9枚」。

もちろん、正方形に並べられる、というレイアウト上のメリットもあるけれど、絶妙な枚数ではあると思う。1枚では単なるベストアルバムとなってしまうし、自分を説明するのに3枚程度では少ない。かといって多すぎても、とりとめが無くなってしまう。

で、9枚を選んでみたのだが、「自分を構成する」となると、結構悩む。「自分がどのような者であるか」を見つめ直す必要があるからだ。

そんなこんなで選んだのが、下記の9枚。

9枚、といっても、自分が影響を受けたミュージシャンの代表作、というものも混じっているが。

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 左上から順に。

頭脳警察3」頭脳警察。1972年10月リリース。パンタ&トシによるバンド「頭脳警察」の第3作目のアルバム。冒頭の「ふざけるんじゃねえよ」は、日本語によるパンクの名曲。頭脳警察3(紙ジャケット仕様)

 

「RED」King Crimson。1974年11月リリース。1曲目「RED」は、その硬質でヘヴィなサウンド、独特のスケールに当時、大変な衝撃を受けた。「RED」と「One More Red Nightmare」は、当時、譜面に起こしたことがある。Red: 30th Anniversary Edition

 

The Velvet Underground & NicoThe Velvet Underground。1967年3月リリース。NYパンクの開祖(?)。名曲「Heroin」が収録されている。John Caleビオラが凄まじい。ラストの「European Son」は隠れた名曲だと思っている。Velvet Underground & Nico

 

「For Your Pleasure」ROXY MUSIC。1973年リリース。Roxy MusicBrian Enoが参加した最後のアルバム。ポップな曲も多いが、実験的な要素を含む曲も多く収録されている。フォー・ユア・プレジャー(紙ジャケット仕様)

 

「Sheik Yerbouti」Frank Zappa。1979年3月リリース。実はZappaのアルバムは、他にも多数から影響を受けているが、数があまりに多いので、代表的な1枚を。Terry BozioやAdrian Belewが参加している。ラストの「Yo, Mama」のZappaのギターソロは秀逸。真ん中に配置したのは、Zappaの作品が今の自分に最も影響を与えているからである。シーク・ヤブーティ(紙ジャケット仕様)

 

「Raw Power」Iggy And The Stooges。1972年2月リリース。オリジナルはDavid Bowieがプロデュースしていたはず。パンクの名曲「Search And Destroy」が収録されている。Raw Power, Deluxe Edition

 

「Taking Tiger Mountain (By Strategy)」Brian Eno。1974年11月リリース。Brian Enoのソロ第2作目。Enoは、アンビエントの前は歌モノのロックをやっていたわけだが、このアルバムは、ポップの仮面を被っているが、どことなく歪んだ面を含んでいて、それが魅力である。テイキング・タイガー・マウンテン(紙ジャケット仕様)

 

「Live In Japan」Deep Purple。1972年12月リリース。黄金期のDeep Purpleの日本演を収録したアルバムであり、言わずと知れたロックの名盤である。私が初めて手にしたアルバムであった(当時はレコードプレーヤを持っていなかったので、ミュージックテープで購入)。ライヴ・イン・ジャパン DELUXE EDITION

 

井上陽水ライブ もどり道」井上陽水。1973年7月リリース。当時の日本は、所謂フォークソングが全盛で、井上陽水吉田拓郎泉谷しげる小室等の4人でフォーク四天王などと呼ばれていた。私は断然、陽水派で、中学の学園祭などでよく演奏していた。陽水ライブ もどり道 (紙ジャケット仕様)

 

…と、こんな感じかな。

ほとんど1970年台の作品である。とはいっても、何れも所謂「70年台ソング」とは少々違うのだが、自分の音楽的な部分を構成する基本になるサウンドが1970年台のものであることが明確になったわけである。

また、当時のHR系やブルースロック系はDeep Purple以外含まれておらず、案外パンクとかそっち寄りだな、とも思ったわけで、

次はマンガ編でも作ってみるかな。

David Bowie逝去

巨星、墜つ。

David Bowie氏が2016/1/10に逝去した。満69歳、死因は癌だそうである。1年半前から闘病生活とのこと。

新作アルバムBlackstarのリリース直後の死であり、やはり闘病生活の中で最期の作品と自覚した新譜が発表されたことで安心したのであろうか。

私は、CDを数枚所有し、2004年の日本公演を武道館で観た程度の人間であり、それ程熱心なファンというわけではない。それでも、帰宅してアルバムZiggy Stardustを再生し、冒頭Five Yearsを聴いた瞬間、不覚にも涙してしまった。

youtu.be

David Bowieという存在は、中学~高校くらいに自分が所謂Rockに目覚めてから常に傍らにあったものであり、いわば「当たり前」の存在であったわけだ。その存在が無くなった、ということなのだ。

寂しいね、やはり。寂しいし、悲しい。

いま、遺作となった…いや、おそらく遺作として制作されたアルバムBlackstarをiTunes Musicで聴いている(CDは、Amazonでは既に在庫切れ状態)。…なんと…儚い楽曲たちであろう。これは間違いなく、自らの死を悟った上でつくられた曲だ。もちろん、聴く側の心理的なバイアスがかかっているのかもしれない、…それにしても、だ。

この記事は、本当は別の事柄に託つけて書こうと思っていたのだが、Blackstarを聴いてしまったので、もうそれはできない。できなくなってしまった。

David Bowie、肉体は滅んでも、魂は永遠。R.I.P.

 

Blackstar

Blackstar