ja8xohの、PCむかしばなし~その2
その2、といっても、その1を書いたのが2013年なので、なんと3年ぶりなのである。実にいい加減である。
わりと最近、はてブ経由で見たハードディスク購入話が面白かったので、そういえば自分も、と思った次第。
以下、当時(1997年くらい?)の自分のHPに掲載していた文章を、敢えて、略そのままの形態で記載しています。
第2話:ハチハチ時代
学生時代は、ビンボーだったせいもあって、パソコンには縁がなかった。友人宅でシャープのTurboIIIなどでゲームをさせてもらうのが関の山なのであった。
で、就職して最初に購入したパソコンが、NECの8ビットパソコンの最終形態ともいうべきPC-8801MA2である。
当時は、既に16ビットパソコンのPC-9801Vm2なども発売されていたのだが、私の選択したのは8ビットマシンの「ハチハチ」なのであった。何故か?
それは、パソコンでゲームがしたかったからである。当時は、違法行為に限りなく近いレンタルソフト屋が横行していて、ゲームソフトなどが比較的安い価格でレンタルできた(ソフト毎のパラメータファイルを用いてバックアップを行うFile Masterは必需品)。また、ゲーム市場も8801主体であって、9801用のものはごく少なかったのである。
とにかく、とても全部やりきれないくらい、ゲームを借りまくった。
その中で、印象深いゲームを、記憶を頼りに書き綴ってみよう。
※以下の記載は、当時(1997年くらい?)のものです。
マイト・アンド・マジック
何を隠そう、私が8801を購入して、最初に買ったゲームがこれである。何で、最初からこんなに難易度の高いゲームを、と疑問を持つ向きもあろうが、要するに、当時はパソゲーなるものが全く分かっていなかったのである。しかも、あろうことか、購入時には、アクションRPGの先駆け的存在である「ソーサリアン」とこの「マイト・アンド・マジック」を天秤に掛けていたのである。
世間では、「クソゲー」との評価が一般的であるが(当時)、私は、このゲームは名作であると信じている。とにかく、世界が存在していて、プレイヤーはその世界に住むところから始まるのである。ストーリーは、最初は与えられず、発見したものだけがストーリーに参加できる。しかし、ストーリーに参加しなくても、とにかく世界が広大・深淵なので、アイテム探しやダンジョン探検だけでも、十分堪能できる。私は、後述する16ビットパソコンの時代まで、約3年以上もこのゲームにお世話になったのである。
アンジェラス
「ドラクエ」シリーズで有名な(当時)エニックスのアドベンチャーゲーム(AVG)。
不気味な感じが大変心地よい秀作。本作では謎を残したまま終結し、後に「アンジェラス2」が発売されるが、時期を完全にはずしていたし、余り面白くなさそうだったので私はやっていない。
水龍士1,2
今はHゲーのメーカーになってしまった、しゃんばらのRPG。私の大好きだった漫画家、松田紘佳がキャラデザ他を手がけている。音楽もこの人だったな。もしかすると、「2」は後述のPC-286VEでプレイしたのかもしれない。海が舞台の、異色のRPG。とにかく海なので、3次元的に自在に移動できるのがミソ。階段を使って他の階へ移動する一般的なダンジョンとはひと味違うのである。
ストーリーも大変感動的なもので、キャラデザも秀逸であった。
カオス・エンジェルス
かのアスキーが発売していた、Hゲー。ダンジョンを歩き回るRPGである。
このゲームは、とにかくノリが非常によく、テンポが軽快で楽しいゲームであった。ゲーム自体は、6階+αの「ウロボロスの塔」を探検して、秘密を探るというもので、出てくるモンスターが女の子で、ダメージを与える度に女の子が1枚ずつ服を脱いでいくという、他愛もないものである。
このゲームをして最初に驚かされたのは、グラフィックの描画の早さである。何だかんだ言っても、8ビットパソコンであるので、当時のゲーム、特に、グラフィックを強調したゲームでは、描画に恐ろしく時間がかかった。一枚の画像を出すのに数秒、ひどいものでは、数十秒、なんていうのもあった。
そんな中で、この「カオス・エンジェルス」は、とにかく、一瞬で画像が描き換わった。これは、当時ではとても新鮮なことであった。
また、そのBGMもとても斬新で、簡単なFM音源を使いながら、とてもハイセンスな雰囲気を醸し出していたのだ。音楽の秀逸さでは、水龍士といい勝負かもしれない。
しかし、このゲームの最大のポイントは、「洒落っけ」にあると思う。ダンジョンの壁に、前に探検した人の落書きがあって、これがまた奥が深く面白い。この落書きがゲームのヒントにもなっているのだが、関係のない落書きもあって、これを探すだけでも、結構楽しめた。
「うる星やつら」のゲーム
当時、特にスタジオピエロ系のキャラクターもののゲームを数多く出していた、マイクロキャビンのAVG。マイクロキャビンでは、この後も、「めぞん一刻」や「気まぐれオレンジロード」などのキャラ系ゲームを続々と発売していた。
このゲームは、少年サンデーに連載されて、アニメ化もされ一世を風靡した、高橋留美子の同名の漫画「うる星やつら」をゲーム化したものである。
ゲーム内容は、確か、面堂家の誰か(終太郎か、了子か、どっちか忘れた、たぶん了子だ)の誕生日に招待されたお馴染みのメンバーが「迷路」を探索しながらゴールにたどり着くというものである。何かのイベントを経る毎に、時間が経過していき、それにより結果が変化するというのと、途中の行動で結果が変化するということで、数種類のエンディングが用意されていたように思う。
マルチエンディングや時間の概念は今でこそ珍しくもないが、当時では結構画期的なことであったのだ。
リップスティック・アドベンチャー
フェアリーテール(ELF)の伝説的名作AVGである。確か「2」もあった。フェアリーテール(ELF)のAVGは、何かこう、独特の雰囲気があって、それが私は非常に気に入っていた。なんていうか、どことなく寂しげな感触というか、ちょっと空虚な感じとでもいおうか。キャラクターや展開、秀逸なBGMなどが、この雰囲気を醸し出しているのだ。
フェアリーテール(ELF)のAVGは、この他にも相当やった。これはハチハチではないが、「ELLE」なんかは、最後のどんでん返しが強烈でした。
番外:世紀末美少女伝説
これは、要するに当時大流行の「北斗の拳」のパロディーHゲーである。
ゲーム内容がくだらないのもさることながら(あまりにくだらなすぎて、ケンシロウのようなキャラが出てくること以外、忘れた)、その作りがとにかく凄い。まず、ストップキーでゲームが止まってしまう。そして、そのとき、画面の左上隅に「>C^」が出る。そして、NECの8801,9801シリーズのパソコンには必ず付いていた、画面のハードコピーを取るキー「COPY」を押すと、押したときに表示されている画面をプリンタに印刷することができる。
なんか、「流行だから適当に作って一発当てよう」という意図の見え見えなゲームでありました。
変な夢を見た(2)
仕事で少々遠くに行く必要が生じる。
[週刊少年チャンピオン]毎週楽しみにしていた2連載が同時に終わってしまった…
最新の「週刊少年チャンピオン 2016年No.13」にて、私が毎週楽しみにしていた連載が、同時に2本も終わってしまった…
その2本とは、「侵略!イカ娘」と「兄妹~少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿~」。
「イカ娘」は、9年間の連載だったのだな、コミックスも全22巻。長すぎず、短すぎず、人気があるうちに惜しまれつつ連載終了は、いいことだと思う。
連載最後の方、早苗は相変わらず報われないが、吾郎と千鶴の話でほっこりし、シンディは失意のまま帰国(ちょっと可哀想?)。で、長い長い夏休みが終わり、イカ娘の、いつもより「ちょっとだけ」過激な行動の後、オチとも何とも言い難い結末で締め。
この、無闇に感動的にせず日常のまま淡々と終了するのは、「イカ娘」によく合っている。
それにしても、イカ娘、素直じゃないなー。イカ娘が居続けることで、栄子は少し報われたかも。
「兄妹~少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿~」は、1年半くらいの連載。オカルトと推理モノの組み合わせで、絵柄も合わせてユニークな作品だったなと。
けっこう完璧超人の主人公・赤木蛍に対し、本人だけが赤木をライバル視している緑川楓が、自覚なきドジっ子という感じでいい味出していた。
青葉真琴が登場したのは、2016年に入ってからかな、青葉の頭脳は少々チート過ぎるな、と思っていたら、青葉の先導で十二人委員会の件があれよあれよという間に解決の方向に向かい、物語が終結。
なんとなく打ち切りっぽい終わり方だったが、そこは流石の木々津克久氏、きれいに伏線を回収し、すっきりと終わらせてくれました。オマケに最後にマーニーに繋げていくとは。
「マーニー2」とかいって、緑川楓(と、その友人たち)を絡めてマーニーの続編を出したら、面白いかも。
うーむ、この2作の連載終了は寂しい限り。ともあれ、安部真弘氏、木々津克久氏の次の連載に期待。
兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿 1 (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 木々津克久
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/04/08
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「私を構成する9枚のアルバム」
久し振りの投稿。月イチペースってのは、良くないですな。
それはそれとして、ちょっと前に流行った「私を構成する9枚のアルバム」、Twitterには投稿したけれど、TLで流れてしまうのは少々もったいない気がするので、ブログに残しておこうと。
「私を構成する」というのは、面白い切り口だと思う。つまり、「自分に影響を与えた」という意味であって、必ずしも自分にとってのベストチョイスとは異なる場合がある、ということ。
そして、「9枚」。
もちろん、正方形に並べられる、というレイアウト上のメリットもあるけれど、絶妙な枚数ではあると思う。1枚では単なるベストアルバムとなってしまうし、自分を説明するのに3枚程度では少ない。かといって多すぎても、とりとめが無くなってしまう。
で、9枚を選んでみたのだが、「自分を構成する」となると、結構悩む。「自分がどのような者であるか」を見つめ直す必要があるからだ。
そんなこんなで選んだのが、下記の9枚。
9枚、といっても、自分が影響を受けたミュージシャンの代表作、というものも混じっているが。
左上から順に。
「頭脳警察3」頭脳警察。1972年10月リリース。パンタ&トシによるバンド「頭脳警察」の第3作目のアルバム。冒頭の「ふざけるんじゃねえよ」は、日本語によるパンクの名曲。頭脳警察3(紙ジャケット仕様)
「RED」King Crimson。1974年11月リリース。1曲目「RED」は、その硬質でヘヴィなサウンド、独特のスケールに当時、大変な衝撃を受けた。「RED」と「One More Red Nightmare」は、当時、譜面に起こしたことがある。Red: 30th Anniversary Edition
「The Velvet Underground & Nico」The Velvet Underground。1967年3月リリース。NYパンクの開祖(?)。名曲「Heroin」が収録されている。John Caleのビオラが凄まじい。ラストの「European Son」は隠れた名曲だと思っている。Velvet Underground & Nico
「For Your Pleasure」ROXY MUSIC。1973年リリース。Roxy MusicにBrian Enoが参加した最後のアルバム。ポップな曲も多いが、実験的な要素を含む曲も多く収録されている。フォー・ユア・プレジャー(紙ジャケット仕様)
「Sheik Yerbouti」Frank Zappa。1979年3月リリース。実はZappaのアルバムは、他にも多数から影響を受けているが、数があまりに多いので、代表的な1枚を。Terry BozioやAdrian Belewが参加している。ラストの「Yo, Mama」のZappaのギターソロは秀逸。真ん中に配置したのは、Zappaの作品が今の自分に最も影響を与えているからである。シーク・ヤブーティ(紙ジャケット仕様)
「Raw Power」Iggy And The Stooges。1972年2月リリース。オリジナルはDavid Bowieがプロデュースしていたはず。パンクの名曲「Search And Destroy」が収録されている。Raw Power, Deluxe Edition
「Taking Tiger Mountain (By Strategy)」Brian Eno。1974年11月リリース。Brian Enoのソロ第2作目。Enoは、アンビエントの前は歌モノのロックをやっていたわけだが、このアルバムは、ポップの仮面を被っているが、どことなく歪んだ面を含んでいて、それが魅力である。テイキング・タイガー・マウンテン(紙ジャケット仕様)
「Live In Japan」Deep Purple。1972年12月リリース。黄金期のDeep Purpleの日本演を収録したアルバムであり、言わずと知れたロックの名盤である。私が初めて手にしたアルバムであった(当時はレコードプレーヤを持っていなかったので、ミュージックテープで購入)。ライヴ・イン・ジャパン DELUXE EDITION
「井上陽水ライブ もどり道」井上陽水。1973年7月リリース。当時の日本は、所謂フォークソングが全盛で、井上陽水、吉田拓郎、泉谷しげる、小室等の4人でフォーク四天王などと呼ばれていた。私は断然、陽水派で、中学の学園祭などでよく演奏していた。陽水ライブ もどり道 (紙ジャケット仕様)
…と、こんな感じかな。
ほとんど1970年台の作品である。とはいっても、何れも所謂「70年台ソング」とは少々違うのだが、自分の音楽的な部分を構成する基本になるサウンドが1970年台のものであることが明確になったわけである。
また、当時のHR系やブルースロック系はDeep Purple以外含まれておらず、案外パンクとかそっち寄りだな、とも思ったわけで、
次はマンガ編でも作ってみるかな。
David Bowie逝去
巨星、墜つ。
David Bowie氏が2016/1/10に逝去した。満69歳、死因は癌だそうである。1年半前から闘病生活とのこと。
新作アルバムBlackstarのリリース直後の死であり、やはり闘病生活の中で最期の作品と自覚した新譜が発表されたことで安心したのであろうか。
私は、CDを数枚所有し、2004年の日本公演を武道館で観た程度の人間であり、それ程熱心なファンというわけではない。それでも、帰宅してアルバムZiggy Stardustを再生し、冒頭のFive Yearsを聴いた瞬間、不覚にも涙してしまった。
David Bowieという存在は、中学~高校くらいに自分が所謂Rockに目覚めてから常に傍らにあったものであり、いわば「当たり前」の存在であったわけだ。その存在が無くなった、ということなのだ。
寂しいね、やはり。寂しいし、悲しい。
いま、遺作となった…いや、おそらく遺作として制作されたアルバムBlackstarをiTunes Musicで聴いている(CDは、Amazonでは既に在庫切れ状態)。…なんと…儚い楽曲たちであろう。これは間違いなく、自らの死を悟った上でつくられた曲だ。もちろん、聴く側の心理的なバイアスがかかっているのかもしれない、…それにしても、だ。
この記事は、本当は別の事柄に託つけて書こうと思っていたのだが、Blackstarを聴いてしまったので、もうそれはできない。できなくなってしまった。
David Bowie、肉体は滅んでも、魂は永遠。R.I.P.
グラスを割ってしまった。
食器洗い中に、ワイングラスを割ってしまった。グラスを洗い中に手が滑り、10cmくらいの落差でもってシンクの底に当たり敢え無く割れた。あっけないものだ。
特に高価でもなく、特別な思い入れがあるグラスでもなかったが、10年以上使ってきたものなので、残念ではある。
実はこのグラスを買った後にもう一つワイングラスを入手したのだが、それは、入手してから半年も経たないうちに、これも食器洗い中に割ってしまった。だから、今回割ったグラスは、生き残っていた初代のグラスということになる。
昨晩、ワインを飲もうとして、このグラスと、最近入手しお気に入りで使っていたグラスと、どっちを使おうか迷い、久し振りに古い方を使ってみようと思ったのだ。そして、グラスを眺めて「このグラスもけっこう汚くなったな、そろそろ新しいグラスを買おうか」などと考えていた。
それが良くなかった、…良くなかったというより、伝わるのではないかな、こういう気持ちは。いやそれ以前に、グラス自身が寿命を感じてこうさせたのでは、などと考えてみたり。
もちろん、グラスに意思があるわけではないので、単なる妄想ではあることは言うまでもないが、こういうことは結構ある気がするし、こういう考え方自体は悪くないと思っている。
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うる星やつら、ラムの等身大フィギュアだっちゃ!
うる星やつらのヒロイン、ラムの等身大フィギュアが発売される。
税込価格100万円、限定50体とのこと。
100万円とは恐れ入る価格であるが、全高160cmのフィギュアに磨きと彩色を施すのは大変な作業だと思うので、妥当といえば妥当なのかも。
しかしこれは、当時リアルタイムで原作を読み、アニメを観ていた人達が、このくらいの金額を拠出できる年齢になったということでもある。原作の連載が開始されたのが1978年、TVアニメの放映が開始されたのが1981年、今から35年ほど前であり、当時高校生だった人は現在50歳前後、そこそこの収入を得ている人も多いと思われる。
アニメ版メガネよろしく、うる星やつらに、そしてラムに惚れぬいた人ならば、ぜひ所望したいと思うだろう。
かくいう私も、当時うる星やつらに、そしてラムに「やられた」1人であり、コミックス10巻くらいまでなら、任意の一コマを見れば、それがどの話のどのコマか言い当てることができたし、初の劇場版「オンリー・ユー」は、誇張ではなく映画館で数10回、観た。オンリー・ユーは、うる星やつらの映画としては、最高の作だと思う。映画としてはビューティフル・ドリーマーの方が上だと思うが、オンリー・ユーは、うる星やつらの魅力、ラムの魅力が詰まっている。
なので、置く場所さえあれば、是非欲しい一品ではある。
やはりね、等身大フィギュアともなれば、置き場所には相当気を使わざるを得なく、私の家にはとてもそんなスペースは無いわけで。そして、100万は大金であり、なかなか決心が要る。覚悟が足りないかも。
フィギュアでなくても、ホログラムとかで発売されないかな、3Dラム。この辺は、初音ミクあたりの方が早そうではあるが。実体としては台座だけがあり、電源を入れると台座の上の空間に3Dのラムが浮かび上がり、そして喋る。…技術的には、まだまだ先だろうな。
ARなら、現状の技術で可能なのではなかろうか。専用のゴーグルを装着すると、所定のマークに対してラムの3D画像が表示され、そして喋る。プログラムにはSiriっぽいAIが内蔵され、会話っぽいものが楽しめる、とか。
仕方ないから、ラムのカプセルトイで我慢するか。
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