ガールズ&パンツァー最終章第3話、観たので感想のようなもの(ネタバレ注意)
久々のブログ更新である、前回が2018年、「初恋ゾンビ」ネタだったので、隔世の感アリ。
それはそれとして、やっとの思いで「ガールズ&パンツァー最終章第3話」を観ることができたので、感想のようなものを。感想というより覚え書きかな。
前回の最終章第2話は、知波単学園との試合の途中で引きとなり、今回の第3話に続いている。
知波単学園は、戦術にバリエーションが出てきて、水陸両方からの攻撃も加わり、結構手強い相手となっている。一斉砲撃(何と言ったかな)で大洗女子学園の2両を撃破し、さらに西住車も討ち取ったのは、なかなかやるな。
しかし、さすが知将の西住みほ、自車を囮に使うとは流石ということで、「ちょうちんあんこう作戦」とはそういうことであったか。知波単学園の西隊長は、「西住車を撃破すれば大洗女子学園は瓦解する」として西住車を意識するあまり(この見解はある意味間違ってはいないのだが)、本当のフラッグ車を見誤るという大失態を犯す。
西住車において、視界の悪いジャングル内で偵察を視力2.0の冷泉麻子に任せ、空いた操縦席に秋山優花里が入り、西住みほが装填手を務める、と順次ポジションを入れ替えるシーンがあるが、これは、ある意味オールマイティな西住みほと、戦車マニアの秋山優花里の特徴を表していて、面白い。秋山優花里の操縦桿を握ったときのニヤケ顔がヨイです。
アンツィオ高校vs聖グロリアーナ女学院、黒森峰女学園vsプラウダ高校、と続き(順番こうだったかな)、継続高校vsサンダース大学付属高校。
圧倒的有利かと思えたサンダース大学付属高校であったが、継続高校の伏兵「白い魔女」の長距離狙撃により惜敗する。「白い魔女」は、「白い死神」と呼ばれたフィンランドの狙撃手「シモ・ヘイヘ」を意識したものであろうことは、間違いなかろう。
ここで、西住みほと秋山優花里が、継続高校vsサンダース大学付属高校戦ではなく、黒森峰女学園vsプラウダ高校戦を見に行っていたという点が肝であって、もし二人が継続高校vsサンダース大学付属高校戦を見に行っていたら、長距離狙撃についても当然気付いていたはずで、今回のラストのシーンは起こり得なかったであろうと想像できる。
で、最後、西住車がその「白い魔女」の長距離狙撃により炎上してしまうところで、最終章第3話は終了。実に気を揉ませる引きである。
問題の最後のシーンでは、西住車はエンジンルームあたりが炎上しつつ、走行不能の白フラッグは出ていない。これをどう捉えるか。
最終章第4話の冒頭にていきなり白フラッグが出ることも考えられるし、西住みほが何とか火災を食い止め、そのまま続行することも考えられる。何れにしろ、大洗女子学園がこの時点で敗退してしまってはストーリーにならないので、何とかして試合を続行し勝ち上がるとは思うけど。
戦車の火災が食い止められた場合、西住車に何らかのリスクを負いつつも西住みほが何とか指揮を取り、試合が続行されることが予測される。
問題なのが、西住車が走行不能となった場合である。この場合、大洗女子学園は、事実上の隊長を失った状態で試合を続行せざるを得ない。しかし、隊長不在で戦えるはずもないので、隊長代理を立てることが予測できる。
仮に、あくまで仮に、隊長代理を立てるとすれば誰が適任か、ということを、最後のシーンを見終わった後に考えてみた(ちなみに、最後の予告っぽいシーンには、西住みほの姿は無かったと思った)。
現隊長の河嶋…は、余りに頼りない。
歴女チームは、戦術とか詳しそうなので、適任がいるかも知れない。エルヴィンあたりはどうか。ウサギさんチームに「戦車の出てこない戦車映画(?)」のディスクを貸したのは、何かの伏線なのか?しかし歴女チームは知識が先走り実践が伴わないような気がする。
これに対して、知略に長け、さらにその狡猾さにおいて、元会長、角谷杏が最も適任ではないかと考える。TVシリーズで見せてくれたように、砲撃などの腕前もなかなかもの。
ダークホースとしては、アリクイさんチームの ねこにゃー だろうか。ねこにゃーは、ネットの対戦車ゲームでけっこう鍛えられているような気がする。ただ、アリクイさんチームは乗員が3名なので、そのうち一人が指揮を取ることは、難しいかもしれない。
そんなわけで、第4話も期待大なのである。次は2021年冬くらいか?
ちなみに、今日の戦利品は、これ。
パンフレットと、銀色のは特典。特典の中身はフィルムだね、こういうの。画質悪いけども。黒森峰女学園の戦車がただ走っているという、あまり面白みのないものに見えた。きれいにスキャンして拡大すれば、あるいは?
流石に公開されてから1ヶ月以上経っているので、こんなものかと。
しかし何だ、今回は17:35からの回で観たのだが、終わった後、食事処は皆、19時ラストオーダー、おまけにアルコール提供も無し、では味気ないですな。
まあ、このご時世だし、映画館が営業していたので良しとしますか。
「初恋ゾンビ」雑感(142話「メイド・イン・リリス」)、そして悪魔について
前回の更新が昨年10月、ほぼ1年ぶりの更新なのである。
1年ぶりの更新は、「初恋ゾンビ」142話「メイド・イン・リリス」なのだ。
タロウ、遂にやらかしてしまいましたな。男として、いやそれ以前に人として最低の発言である。ちなみに、タロウが何をやらかしたかは、ネタバレにもなるので、ご自身で少年サンデー第43号掲載「初恋ゾンビ」ラスト2ページを確認のこと。
タロウの発言は、安心感もあってのことだろうけど、これは言ってはいけないよねぇ。それと共に、現在のタロウの関心はあくまでイブであり、指宿クンではない、ということの表明でもあろう。
次号、どうケリを付けるか、いや、当分はつかないだろうな、ケリ。
それはそれとして、今回の話に繋がるのが、タロウの父親のこの発言である(132話「未来の行方」)。
「悪魔」というのは、言い得て妙ですな。悪魔の中でも、いわゆる「サキュバス」的な何か。サキュバスは、人に取り憑き精気を吸い取るという。これに対して、イブは、人に取り憑き、その心を奪う、いやもっと率直な表現でいうと、イブは人に取り憑き精神を蝕む。
問題なのは、本人達にその自覚が全く無いことだ。タロウはイブに取り憑かれているとは思っていないし、イブはタロウの精神を蝕んでいるとは微塵も思っていないだろう。
しかしながら、その結果が、タロウの江火野さんへの態度であり、そしてまた、今回の指宿クンに対する態度であろう。そして、このままタロウとイブの関係が続けば、タロウは次第に周りから孤立していくだろうし、タロウ本人はといえば、イブとの関係で完結してしまうだろう。
イブのような存在を「初恋ゾンビ」と名付けたのはタロウと指宿クンであるが、これではまるで、タロウ自身が自らの初恋に囚われた「ゾンビ」であるかのようだ。
タロウの父親に関しては、これからの話で明らかになっていくと思われるが、タロウの父親にもタロウと同様に額に傷があり、それは今もなお、深く残っている。タロウの父親が若い頃、「初恋ゾンビ」が見えていたことで苦労していたのは、想像に難くない。いまのある意味チャラい性格も、その影響ではないかと。それが故の「悪魔退治」なのだろう。
この物語、最後に幸せになれる人物(イブも含む)は、果たして存在するのであろうか。
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「初恋ゾンビ」雑感(第96話「それぞれの色模様」)
私が「けものフレンズ」にハマったワケ
先日、「けものフレンズ」公式ガイドブック第6巻が届いたので、「けもフレ」祭りをしようと画策していのだが、結局2話ずつしか観れず、少々がっかりしていたりするわけだが。
それはそれとして、私は、「けもフレ」を第1話から観て、そして第1話でハマってしまった訳なのだが、それには明確な理由がある。
第1話の冒頭は、上空からのこんな画面で、
直後、平面視点でのこんな画面に転換する。
そして、あの音楽。
そもそも、ジャングルやサバンナを舞台としたアニメは少ないと思うのだが、上のオープニングを観てまずイメージしたのが、手塚治虫原作、虫プロダクション制作の名作アニメ[ジャングル大帝」のオープニングである。
この1965年制作のTVアニメのOPは、さながら1本の映画を観ているようで、冨田勲氏の手による楽曲と併せて、日本のアニメ史上に残るべき最上のOPであると、私は信じて疑わない。
私にとって、TVアニメ「けものフレンズ」第1話の冒頭は、このOPを彷彿とさせるものであった。
その映像のスケール感は、ゆったりとした時間の流れを感じさせるBGMと共に、私を「けものフレンズ」の世界に引きずり込むのに必要十分なものであった。
そういう意味では、この「けものフレンズ」という作品は、美術の力、音楽の力を見せつけられた作品でもあった。
そして、第1話の随所に現れる、かつて「ヒト」がこの世界にいたことを示す指標、そして、サーバルが(一見、五本の指を持つように描写されているのに関わらず)ジャバリパークの案内図のケースを開けられない描写により、この作品の世界観が提示される。
巧みな構成だと思った。
ちなみに、自分としては、第11話、第12話を除くと、第6話「へいげん」と第8話「ぺぱぷらいぶ」が好みだったりするのである。
特に第6話のライオンの「すっとぼけた知将ぶり」が何とも良い。ヘラジカもね。最後のアレ、絶対分かって言ってるよな。
第8話「ぺぱぷらいぶ」は、全体のストーリーとしては傍流的な回ではあるし、ある意味ベタな展開だが、それがいい。
ともあれ、第2期、期待である。
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「初恋ゾンビ」雑感(第90話「ハッピーエンドください」)
タロウは少しばかり朴念仁の面もとあるが、むしろ、イブにゾッコンで、他の女子は眼中にないといったところかな、少なくとも表面的には。
イブにあの衣装を着せたのは、間違いなくタロウである。タロウは、江火野さんとのシーンが頭から離れない、というのも当然あろう。だが、あのシーンをイブと演じてみたかったのではなかろうか。
しかし、イブにゾッコンにしては、いや、ゾッコンだからこそか、タロウ母があのシーンをPCで再生しようとすると、全力で回避しようとし、それはまるで浮気を見つかるまいとしているかのよう。こんなシーン、前にもあったような…
そして、ただ、イブが例のシーンを観ていない、ということの真実にいつ気付くか。
ナストが気にするから、というもっともらしい理由で件の画像の露出は避けられ、イブとデートする必要もなくなったが、イブの衣装を見てしまったタロウは、結局出かける。この姿を見たら、そりゃあ一緒に出掛けざるを得ないだろうと。
そして!デート先で、まさかのキスシーン!!未遂だけど。
この素晴らしい見開きページは、「初恋ゾンビ」始まって以来最高のシーンであることは、間違いない。ぜひカラーで見てみたい。
しかし未遂なのだ。
イブがタロウにリアルでキスできなかった理由は、タロウの方にしてみれば不意打ちで、平たく言えば「心の準備ができていない」状態だったからなのではなかろうか。
もしかすると、お互い本気でその気なら、触れることくらいはできたのかも知れない。
タロウは「べつにそれでもいいや」と思い、そして「いつかできたらいいのに…」と思う。これは現在のタロウの本心であろう。
では、これからは、イブを実体化させる方法を模索する、という流れもアリか??そしてそれ(実体化)は可能なのか?可能であったとして、実現したらそのときは???
この物語は、「初恋ゾンビとしてのイブ」という、実体のない存在をめぐる物語でもある。
そのためか、其処此処かしこで寂寞とした雰囲気が漂う。遊園地の回の観覧車での二人のシーンといい、今回のラストのコマといい…
ドタバタとした中に、フッと、こう、もの寂しげなシーンが現れる。イブとタロウが幸せそうにしているシーンが特に。
この雰囲気も、自分にとってのこの作品の魅力の一つだ。
ところで、しつこく「うる星やつら」との関連について。
以前も書いたが、イブと「うる星やつら」のラムが似ているな、と感じた瞬間から、脳内では、イブのセリフが平野文さんのラムの声で、そしてイブの「タロウ」というセリフが「ダーリン」に勝手に変換されてしまうわけだが(最近はラムというと別のキャラを指す場合が多いらしいが、私としては、ラムは圧倒的に「うる星やつら」のラムである、ちなみにレムは某ドリームハンター) 。
そう思ってみると、タロウのセリフは古川登志夫さん演じる諸星あたるで再生されて違和感ない。
ただ、タロウと諸星あたるは、性格的に、少しだけ違うけれど。
「うる星やつら」は、ラブコメの側面もあったけれど、基本はSF何でもあり系ギャグコメディであって、ラムとあたるの関係は、確かに軸にはなっているけれど、匂わせるだけで表面的にはあまり出てこない。
「初恋ゾンビ」は、「うる星やつら」のいわば「ラブ」の部分を抽出したような、そんな物語のようにも思えてしまう。
※少年サンデーコミックス「うる星やつら」第3巻PART9「君待てども」より
ともあれ、次回からは新展開とのこと、いろいろダイナミックな動きがあったわけで、期待大、である。
「初恋ゾンビ」雑感(第88話「白日の少女」)
ここ何回かの「初恋ゾンビ」は、ストーリーが一気に核心に迫ってきて、なかなかに目が離せない事になっている。(正直、少し前までの「指宿クン両親編」は、少々タルかった)
「初恋ゾンビ」雑感(第87話「あなたはどうして」)
これは、実質的には、こうなるだろうと。
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